ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

76.初詣はとげぬき地蔵
〜東京山手線編(10)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥10,930




西日暮里(にしにっぽり)

2007年1月7日。11時13分、西日暮里駅着。
まずは、前回行きそびれたゲーセンへ。
店名が見当たらなかったが、
電柱の広告に「西日暮里マイムマイム」と
書いてあったので、これが店名かもしれない。

小ぢんまりとしていて、一見閉まってるようにも見えるが、ちゃんと営業していた。
お客さんも入っている。
新年1発めのゲームは『ぷよぷよ通』。3面クリアーした後、
4人めのふたごのケットシーに、長い戦いの末、敗れる。
ゲーム路銀 ¥10,930+¥200=¥11,130

駅に戻って、11時43分発、
山手線内回り電車に乗った。

発車してすぐ道灌山通りを渡る。左は掘割、右は高架。

11時45分、田端駅着。
ゲーム路銀 ¥11,130-¥130=¥11,000


田端

田端駅北口は、改築中だった。

駅の北側に田端操車場が広がっているが、
橋から金網越しに見えたのは、
新幹線が1編成だけ。

今日は風が強いものの、よく晴れていて暖かい。
駅前のアスカタワーにある、

田端文士村記念館へ行ってみた。
(入館無料)

明治から大正にかけて、ここ田端には多くの芸術家や作家が住んでいたそうだ。
小杉放庵、板谷波山、芥川龍之介、室生犀星、菊池寛、萩原朔太郎、
平塚らいてう、サトウハチロー、田河水泡、……。
まだまだ数多くの芸術家が、田端に住んでいた経験を持つ。
この記念館には、彼らゆかりの品々が展示されていた。
北区文化振興財団のホームページはこちら

風が一段と強くなる中、駅へと戻る。ホームの向こうに電気機関車が見える。
12時36分の電車に乗った。
高架となって京浜東北線をオーバークロス。
線路の両側とも切通しとなった後、左手の眼下に湘南新宿ラインの線路。
そして、山手線唯一の踏切を通った。
12時39分、駒込駅着(ゲーム路銀 ¥11,000-¥130=¥10,870)。


駒込(こまごめ)

ホームの植え込みはツツジで、
春には鮮やかな花に包まれる。
そのためこの駅は、
関東の駅百選に指定されている。

北口が最近改装されたようだが、
私は南口から出た。

5分ほど歩いて、
六義園(りくぎえん)の入口に到着。
門の前に、立派な門松が立っている。
(入園料¥300)

六義園は1702年(元禄15年)、柳沢吉保が造った庭園。
吉保の没後は荒れていたらしいが、
明治に入って岩崎彌太郎の別邸の一部となったことで整備された。
大きなしだれ桜(もちろん今の季節は、まだ枝だけの姿)の前を通ると、

池が現れた。
中の島に松や岩がバランス良く配されていて、
見事な眺め。
水上の岩(蓬莱島)の上で、
水鳥が羽を広げている。

去年は紅葉が遅かったせいか、
イチョウの黄色とモミジの赤が、
足元にまだ残っていた。

藤代峠と名づけられた築山から、
園内がよく見渡せる。
都会のビルに囲まれて、この空間が、
聖域のように存在していることがわかる。
冬場だからか、お客さんも適度に少なく、
のんびりとした気持ちになる。

六義園のホームページ(東京都公園協会)

のんびりしすぎてお腹がすいたので、駅前で豚丼を食べた。
駒込駅に戻る。ここからさらに北へ進むと、旧古河庭園があるのだが、
時間がかかりそうなので行かなかった。
旧古河庭園のホームページ(東京都公園協会)

午後2時22分の電車に乗る。掘割の中を通って、巣鴨駅着2時24分。
ゲーム路銀 ¥10,870-¥130=¥10,740)。


巣鴨

駅前はえらく混雑していた。
お年寄りの方が多いのはわかるが、
今日はそれに加えて、なぜか
スーツ姿の男性がずいぶん多い。

とげぬき地蔵尊へ、初詣に行くとしよう。
巣鴨地蔵通商店街のゲートも、正月仕様になっていた。
商店街には、洋品店や、おみやげの和菓子屋が多い。
薬屋も多い。さすが“おばあちゃんの原宿”だ。

商店街の中ほどにある、
高岩寺(とげぬき地蔵尊)に到着。
すごい人出である。

目にしみるほど煙を浴びて、
まずは本堂で参拝。
あちこちにAEDのマークがあった。
境内でハーモニカの演奏が行なわれていた。

かつてここで、60歳以上限定の、『ぷよぷよ』シルバー大会が行なわれたことがある。
お年寄りの皆さんにゲームの楽しさを知ってもらおうという試みは、
残念ながらコンパイルの倒産によって、志半ばで終わってしまった。
でも今では任天堂が、DSやWiiでその志を受け継いでいるといえよう。

1713年(正徳3年)、田付氏という人の妻が病に苦しんでいたところ、
田付氏の夢枕に僧が立ち、「印像を与えよう」と言った。
目が覚めると、木の節のようなものに、地蔵菩薩のお姿があったので、
それを印鑑にして1万体の御影を作り、隅田川に浮かべると、妻の病気は治ったという。

「とげぬき地蔵」とよばれるようになったのは、
誤って針を飲み込んでしまった毛利家の女中が、その御影を飲んだところ、
針が御影に刺さって口から出てきたからということだ。

とげぬき地蔵といえば、
境内の「洗い観音」も有名。
自分の体の悪い部分と同じ場所を
水で洗ってこすると治るらしい。
私も今、目と鼻と耳と肩と腰が痛くて、
ぜひ洗いたかったが、
すごい行列ができていたので、
観音様に手を合わせただけで、高岩寺を後にした。

しかしながら、お寺を出た辺りでふと気がつくと、不思議と痛みが引いていた。

商店街からややそれた所に、
眞性寺というお寺があって、
そこに2.68メートルのお地蔵さんが
鎮座されている。
1714年(正徳4年)頃建立された、
歴史のあるお地蔵様で、江戸六地蔵の一。

巣鴨地蔵通り商店街のホームページはこちら

風はさらに強くなり、店ののぼりが倒れたり、段ボールが飛んできたりしているが、
巣鴨といえばもう1ヶ所、寄らずにいられない場所がある。

ハイスコアラーの聖地、
プレイシティキャロット巣鴨だ。

今でも聖地は健在。WCCF、ガンダムカードビルダー0079といった、
ヘビーゲーマーが好むようなゲームに人気が集まっている。
もちろん、プリクラやレースゲームもあるが。

地下2階はさらに濃かった。『鉄拳5』の筐体が並ぶスペースに、
「拳道場 巣鴨支部」と書かれた横断幕が掲げられていた。
通信対戦の麻雀ゲームも人気。

もちろん私は、慣れてない『鉄拳』に挑む気など毛頭なく、
『ミスタードリラーG(グレート)』へ。
アメリカ面1000mクリアー!(ゲーム路銀 ¥10,740+¥900=¥11,640

マックスコーヒーを飲んでひと休みした後、キャロットを出て、駅へ戻ろう。
4時19分の電車に乗った。引き続き掘割の中を通るが、一転して高架に。
家々の屋根が見える。4時21分、次の大塚で降りた。
ゲーム路銀 ¥11,640-¥130=¥11,510


大塚

大塚駅到着。
駅舎は終戦直後に建てられたもので、
内側から屋根を見上げると、その構造が、
放火された下関駅(戦時中の建築)に
似ているような気がする。

ガード下に、都電の大塚駅前電停があり、
都電の車両が頻繁に通っている。

以前私は短期間だけ、当地にある出版社でお仕事をいただいていたことがあり、
打ち合わせで何度か来たことがある。
ただ、ここにゲーセンがあったかどうかまでは、覚えていなかったのだが、

駅を出て早々に「GAME」の文字を発見!
行ってみると、
バッティングセンターの待合室が、
「GAME TOWN PICOTAO(ぴこたお)」という
ゲームコーナーになっていた。

プライズと大型機が多いが、ビデオゲームも有。
タイトーの『上海〜昇龍再臨〜』をやってみた。
対戦スピード上海「パンデモニアム 陰と陽」モードで、CPU相手に4勝した。
ゲーム路銀 ¥11,510+¥300=¥11,810

午後5時を回って、日が暮れてきた。今日はもうひと駅進みたい。
5時10分の山手線内回り電車に乗る。
車窓左側、住宅地の間から、サンシャイン60が見え隠れする。
5時12分、池袋駅着(ゲーム路銀 ¥11,810-¥130=¥11,680)。
右に東武東上線の白い車両が見えた。
左には埼京線205系が停車中だが、強風のため、現在運転を見合わせているらしい。

今日は西武のある東口に出ようと思ったが、出口がわからずうろうろする。
ここに来ると、いつもこんな感じで迷う。
ようやく、待ち合わせ場所の定番「いけふくろう」を見つけ、
その先の階段を上がって地上に出た。相変わらず風が強い。


池袋

池袋駅東口。
池袋は、東口に西武デパート、
西口に東武デパートがあって、
まぎらわしいことでよく知られる。

駅前にある「大地」像が、
ライトアップされていた。

サンシャイン通りを歩く。びっくりするほど人が多い。
アドアーズサンシャイン店があったので入ってみたが、
ここはプライズ、プリクラ、メダル、通信対戦が主体。
店内のポスターを見ると、その他のゲームは、
東口・西口それぞれの駅北側にある、ゲームファンタジアにあるらしい。

セガの池袋GIGO(ギーゴ)へ。
エレベーター横のフロア案内を見ると、
1階から順に、プライズ、プライズ、
メダル、メダル、カード、プリクラ。
7階には、
サクラ大戦のグッズを扱う「太正浪漫堂」と、
サクラカフェという喫茶店があるらしい。

ビデオゲームは地下1階。エスカレーターで下りてみた。
さすがに『バーチャファイター5』が多い。
さらに、ほかの対戦格闘も台数がそろっていて、多くのプレイヤーでごった返している。
シューティングゲームもある。

エスカレーターの降り口近くに、レトロゲームの並ぶ一角がある。
テトリスはともかく、最後の忍道、ストリートファイター(I)、
大工の源さん、新入社員とおるくんと、ラインナップがマニアックだ。

名前だけは聞いたことがある、『新入社員とおるくん』をプレーしてみた。
オフィスで同僚にヒップアタックをかまして、その席に座っていくゲーム。
上司はヘッドバットで倒せるらしいし、
面が進むと更衣室や廊下、社食などが出て、違うゲームになるらしい。
「らしい」がつくのは、最初の1面を全然クリアーできなかったから。
ゲーム路銀 ¥11,680-¥100=¥11,580
もし『新入社員とおるくん』と『熱血硬派くにおくん』が組んだら、
「くにお・とおる」になるなあと思いながら、『ストリートファイター』の台に移動。
このゲームの6つボタン筐体は初めて見た。
大型ボタンのほうは、以前渋谷で見たことがあるが。
しかし先客がいたので、プレーするのはあきらめて、別の店へ進んだ。

すぐ向かいに、「Ding Dong」というゲーセンがあった。
1階と地下1階がプライズ、2階が通信対戦、3階にバーチャファイター5、通信、大型筐体など。
4階にビデオゲーム。対戦格闘を中心に、混雑している。
私のできるゲームがなかったので、結局ここではプレーせず。

ゲームサントロペに移動。2階にプリクラ、プライズ、通信、3階にはメダル。
店内は広くてきれいだが、ゲーム路銀は稼げない。

サンシャインシティに入った。専門店街アルパの中を歩き回る。
実はフィルムを使い切っていて、売ってる所を探しているのだが、見つからない。

外に出てしまった。
見える店名は、アニメイト、らしんばん、
K-BOOKS、まんだらけ……。
ここがかの有名な「乙女ロード」か!

妙な所に迷い込んでしまったが、幸いコンビニがあったので、フィルムは手に入った。

猛烈な風が吹き荒れる乙女ロードから、
サンシャインシティに逃げ帰る。

で、せっかくフィルムを買ったはいいのだが、時刻は既に午後7時を回った。
今からナンジャタウンに入ると、帰りが遅くなってしまう。今日はこれで終わりにしよう。
3階のレストラン街で、とんかつを食べた。

サンシャインシティのホームページはこちら

8時23分、池袋駅に戻ってきた。
待ち合わせしている人が少なくなったので、
いけふくろうの写真が撮れた。

現在のゲーム路銀
¥11,580

今回のルート
1.立教大学 2.東京芸術劇場
3.サンシャインシティ
4.雑司ヶ谷霊園 5.護国寺
6.とげぬき地蔵 7.染井霊園
8.飛鳥山公園 9.旧古河庭園 10.六義園
11.アスカタワー 12.谷中霊園

荒川区 荒川ゆうネット  北区観光ホームページ  文京区観光案内  豊島区観光協会
東京の観光 丸ごとガイド  JR東日本  東京都交通局(日暮里・舎人ライナー)
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 77.東京山手線編(11)」では、
サンシャインシティを探訪する。
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