ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

78.切手とゲーセンとビビンパ
〜東京山手線編(12)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥12,950




目白

2007年1月27日。
例によってここ2、3日、不定愁訴気味だが、
外に出て気分をリフレッシュさせれば
治るだろうと思って出てきた。
11時27分、目白駅からスタート。

学習院大学とデサントの間の道を南下。
北原白秋の詩が刻まれた、石のベンチのようなものがある。
歩道にも白秋の詩が刻まれている。

今日最初の目的地は、切手の博物館。
(展示室への入室料¥200)

私も小学生の頃は、切手を集めていたのだが、最近ごぶさたしていて、
新しいものについてはあまりわからない。
「ふるさと切手」の登場などで、切手の種類は近年かなり増えているようだが。

1階の企画展は、「グルメな切手たち」(4月1日まで)。
食べ物を題材にした、世界各国の切手が展示されている。
それぞれの国の伝統的な料理が描かれている切手。
自国の料理や食材を、世界へ向けてPRする狙いで作られたものが多いらしい。
いろんな国の景色や特徴が出ていて、観光ガイドを見ているようだ。
もっとも、ニュージーランドの虫の幼虫の切手は、
また違った意味で、狙って作られたとしか思えない。

日本の切手は、1900年(明治33年)に発行された、
大正天皇の婚儀を記念して作られた「三日夜餅」の切手
(これが世界で初めての、料理が描かれた切手らしい)から、
20世紀デザイン切手の
「およげ!たいやきくん」と「それいけ!アンパンマン」まで、さまざま。

アンティグアバーブーダとか、セントビンセント&グレナディーンとか、
小さな国や地域の切手に、ユニークでおもしろいものが多い。
こうした国々にとって、切手は外貨獲得の重要な手段なのだ。

ディズニーキャラクターの切手が、世界各国で発行されているのもおもしろい。
ウガンダが1990年に発行したディズニー切手は、「世界健康の日」をテーマにしたもの。
“FITNESS IS FUN”“HELP YOUR HEART, WALK FOR HEALTH”など、
適度な食事と運動で、健康を保つよう促す標語が書かれている。
……私の体調がちょっと良くないのも、運動不足が原因だろうか?

切手の歴史について解説されたスペースもある。
切手は1840年、イギリスで誕生した。
時代が下ると、国の自然のPRや国威発揚など、メッセージ性を持つ図柄が登場。
戦後、印刷技術の進歩により、鮮やかなカラー切手が多数発行された。
近年では、有名人やキャラクターの切手も、数多く出されるようになる。

掲示板に、これから発売される切手の告知が貼り出されていた。
『新世紀エヴァンゲリオン』の切手が、2月23日に発行されるらしい。
これもいまや、“時代を代表する”アニメになったということか。
考えてみれば、テレビ放送開始から、もう10年以上経っている。

2階の図書室には、この博物館開設に尽力した切手収集家、
水原明窗(めいそう)の部屋が再現されていた。
さらに、世界最初の切手、イギリスのペニーブラック(1840年)と、
日本最初の切手・竜文切手(1871年)が展示されていた。

年賀切手の図案になった郷土玩具も並んでいた。
そもそも私が昔、切手を集めていたのは、年賀切手に興味を持ったからだった。
もっとも、ここに展示されているのは、最近の年賀切手の図案になったものだけど。

3階は、「第13回ドイツ切手展」(1月27・28日)。
ゲーテ、自動車、ツェッペリン飛行船など、ドイツならではの切手がいっぱい。
第一次世界大戦直後、どんどん額面が上がり、遂にミリオン単位にまで達した切手が、
当時のインフレのすごさを物語っていた。

1階のショップで販売されている切手にも、ついつい見入ってしまう。
結局、博物館を出たときには、午後1時25分になっていた。

切手の博物館のホームページはこちら

1時34分の電車に乗ろうとしたが、たいへんな混雑だったので1本見送る。
さっきまで京浜東北線が止まっていたらしいので、その影響だろうか?
次の電車は1時37分だが、3分遅れて来た。
目白を出発してすぐ、埼京線とすれ違う。切手の博物館前を通過。
アパート・マンションが立ち並ぶ中、右から来た西武新宿線が、下をくぐって左側へ。
ここで神田川を横切っているはずだが、気づかなかった。

午後1時42分、高田馬場駅着。
ゲーム路銀 ¥12,950-¥130=¥12,820


高田馬場

発車メロディーは『鉄腕アトム』のテーマ曲。
ここ高田馬場は、アトムの出身地と設定されている。
生みの親である天馬博士のプロフィールが「馬」づくしで、
彼の勤務地で、アトムの生まれた科学省の所在地が、高田馬場と設定されたのだ。
ちなみに、手塚プロダクションの所在地も高田馬場らしい。

山手線のすぐ隣を、
西武新宿線が通っている。

実は、私の母の劇団が稽古場に使っている建物が
高田馬場にあるため、私もここにはたまに来る。
だが、駅構内がいつの間にか
ちょっと改築されていたようで、
ホームから改札へ向かう際、一瞬とまどった。

おなかがすいたので、駅前の店で昼食。

高田馬場にはゲーセンが多い。
まずは、BIG BOXという建物の6階にある
タイトーステーションへ。

ここには何度か来たことがある。
見通しのいい店内に、大型機、プライズ、プリクラ、メダル、通信、
そして数多くのビデオゲームがある。
もちろんその中心は対戦格闘ものだが、シューティングも多く、
またドルアーガの塔、スーパーマリオブラザーズ、グラディウス、
ファイナルファイト、ぷよぷよSUNといった、懐かしいゲームもあった。

『クイズ殿様の野望2』をやってみた。信玄でプレーし、信濃を1問で落としたら、
いきなり謙信が攻めてきた。川中島の合戦である。
謙信を倒すまで、15問も正解しなければならないという、厳しいノルマ。
11問正解したところで力尽きた。一応1面クリアーしているので、ゲーム路銀は増減なし。

もう1つ何かプレーしようかなと思って店内をうろつき、
『殿様の野望2』の前に戻ってみると、クレジットが1入っている。
「50円2クレジット」と書いてあった。さっき入れた¥50で、もう1回プレーできたのだ。
再プレーする。今度は周囲に強敵の少なさそうな毛利を選択。
空白地を取ったところで、今度は陶晴賢に攻められるが、13問正解して撃退。
結局、足利将軍に負けるまで4面勝ち進んだが、
2プレー¥50だったので、増えるゲーム路銀は少ない。
ゲーム路銀 ¥12,820+¥75=¥12,895

次の店へ移動。
高田馬場の「さかえ通り」といえば、
『オホーツクに消ゆ』にも出てきた場所だ。

ここにタイトーのTILT高田馬場店がある。
店のスペースのほとんどが通信対戦で、わずかにあるビデオゲームも対戦もの。
ゲーム路銀は稼げないが、お客さんは多く、盛況なようだった。

さかえ通りをもう少し進むと、
ゲームファンタジア高田馬場があった。
1階がスロット中心のメダルゲームフロア、
2階は『麻雀格闘倶楽部5』フロア。
しかし2階の一角にビデオゲームあり。
テトリス、コラムス99、ぷよぷよフィーバーなど、
パズルゲームが並ぶ。

『おてなみ拝見FINAL』の『ZOO KEEPER』をプレーした。
2プレー¥100で、それぞれ4面クリアー、5面クリアー。
ゲーム路銀 ¥12,895+¥350=¥13,245

駅の西側にある、白鳥ゲームプラザへ。
1階はプライズ、通信、格闘、
2階に『麻雀格闘倶楽部5』と、通常のビデオゲーム。
IGSの『中國龍3スペシャル』をプレー。
ビギナー・テクニカルモードで3面クリアー。
ゲーム路銀 ¥13,245+¥200=¥13,445

地下1階もビデオゲームフロアだった。『スーパーストリートファイターIIX』をプレーする。
リュウでプレーして3人目のホークに負け、ダルシムで再プレーして2人目のディージェイに負け。
スパIIXのダルシムは、シリーズのほかの作品よりも、ちょっと操作が難しいんだった。
ゲーム路銀 ¥13,445+¥100=¥13,545

南に歩いて、
タイトーインゲームワールド オアシスプラザへ。
1階はプライズ、ダーツ、音ゲー、
MJ3と麻雀格闘倶楽部、そしてビデオゲーム。
2階はビリヤードだった。

また『中國龍3スペシャル』をプレーする。
今度はスピードモードにして、2面までクリアーするが、そこでアウト。
ゲーム路銀 ¥13,545+¥100=¥13,645

高田馬場駅に戻ってきた。
時計の上に、馬の像がついている。
午後4時22分の電車に乗った。
『鉄腕アトム』のテーマに送られて出発。

この先、左手は埼京線に加えて、西武新宿線とも並走になる。
左に大久保スポーツプラザ。戸山公園もある。右に大きな高層マンション。
4時24分、新大久保で降りた(ゲーム路銀 ¥13,645-¥130=¥13,515


新大久保

改札へ向かう階段の壁に、
カメラマン・関根史郎氏と、
韓国人留学生・李秀賢(イ・スヒョン)氏を
称える文章が刻み込まれていた。

両氏は2001年1月26日、線路に転落した男性を救助しようとしたが、
残念ながら電車にひかれ、最初に転落した男性も含め、3人とも亡くなられた。
私が来た日の前日で、事故が起こってまる6年となったらしい。
深く黙祷してから、改札口を出た。

新大久保駅の周辺は、
日本有数のコリアンタウンとして知られる。
実際歩いてみると、韓国料理店はもちろん、
中国など他のアジア各国の料理店も見られる。

ビビンバなどを食べたいところだが、
昼ご飯には遅すぎるし、晩ご飯には早すぎる。
さほど歩かないうちに、
総武線の大久保駅に着いた。

百人町という町名の由来になった
鉄砲組百人隊の絵が、
ガード下に描かれている。
江戸幕府の初期、
警備にあたった鉄砲同心百人が、
この地に屋敷を与えられたそうだ。

昔、私は1ヶ月だけ、この辺りに事務所を構えていたことがある。
「構えていた」といっても、ツカサのワンワンオフィスなのだが。
当時は『テックウィン』など4誌で仕事をいただいていたが、その後1つ減り2つ減りし、
あれから現在に至るまで、4つ同時にレギュラーがあったことはない。

ワンワンオフィスを見たくなって、探してみたが、
どこにあったか忘れてしまい、大久保駅界隈をうろうろする。
どこの景色も何となく、見たことがあるような気がする。記憶というのはいいかげんだ。
歩いているうちにすっかり日が暮れ、NTTドコモのビルはおろか、
新宿西口にあるシチズンの看板が見えるところまで来てしまったので、
あきらめて引き返した。
どうもそこへ行く途中に、ワンワンオフィスがあったようなのだが。

大久保駅から新大久保駅へ戻る途中、
アルファステーションというゲーセンがあった。
狭い店だと思っていたら、
何と地下1階から5階まであった。

1階には麻雀格闘倶楽部5などがある。階段を上がり、上から順に見ていこう。
やっとこ5階まで上り切ったところで、隣にエレベーターを見つけてがく然とする。

5階、ギルティギアイグゼクスなど。混雑している。4階、3階も対戦格闘。混んでいる。
2階も対戦格闘中心だが、
テトリス、タンクフォース、タンブルポップなど、懐かしいものもあった。
『ミスタードリラーG』をプレーし、何とかアメリカ面1000mクリアー。
50円1プレーだったので、(ゲーム路銀 ¥13,515+¥450=¥13,965

地下1階はシューティングとレトロゲーム。出たなツインビー、エリア88、魔界村、
アルゴスの戦士、熱血硬派くにおくんなどあり。
ようやく、あいている『VSスーパーマリオブラザーズ』を見つけたのでプレーする。
『ゲームセンターCX』の影響で、つい「あぶなーい」と声が出てしまう。
結局、1-4途中で終了。ここも1プレー¥50なので、
ゲーム路銀 ¥13,965+¥100=¥14,065

1階の『太鼓の達人9』で、「やわらか戦車」の曲をプレーしている人がいた。
和太鼓の音が入ると、何だかすごく勇ましい曲に聞こえる。

時刻は6時20分。少し早いが、晩ご飯を食べてもおかしくない頃になった。
新大久保駅を過ぎて、東へ行ってみる。こっちにも韓国料理店などが多い。
「ゲームグース」というゲーセンを偶然見つけた。1階プリクラ、プライズ、メダル、
2階にバーチャファイター5、麻雀格闘倶楽部5など。
得意なゲームがなかったので、プレーせず。

またしばらくうろつくが、どこの店で食事をしようか決めきれない。
早くも行列ができてるお店があった。
うろついてる間に、頭痛薬を買ったりもする。
ようやく店を決めて、ビビンパを注文したのは6時50分。おいしかった。

新大久保駅に戻る。もう一度、事故について書かれたプレートに一礼して、
7時9分の電車に乗った。
出発して少し経つと、左に西武新宿駅のホームが見えた。
レンガ色の駅舎もあるはずだが、車内が混んでいたのでよく見えなかった。
右に繁華街と、その向こうに高層ビルが見えたら、新宿駅だ。
7時11分着。(ゲーム路銀 ¥14,065-¥130=¥13,935


新宿

利用客数世界一の巨大ターミナル、新宿。
西口は小田急・京王の駅とデパート。

駅を出ると、超高層ビル群が見える。
私ももちろんここにはしょっちゅう来ていて、
スバルビルに「21世紀まであと○日」と
表示されていた頃から知っている。

新宿で、行きたい所は数々あるが、今日はもう遅いので、帰ることにする。
ビビンパを食べたあたりから、ようやく首の痛みがおさまった。良かった。

現在のゲーム路銀
¥13,935

今回のルート
1.学習院大学 2.切手の博物館
3.点字図書館 4.東京グローブ座 5.戸山公園
6.スタジオアルタ 7.新宿厚生年金会館
8.新宿中央公園 9.東京都庁
10.タカシマヤタイムズスクエア
11.新宿御苑 12.国立能楽堂 13.東京体育館

豊島区観光協会  新宿区観光協会  東京の観光 丸ごとガイド  JR東日本
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 79.東京山手線編(13)」では、
新宿の東西南北を回る。
「日本縦断ゲーセン紀行 77.東京山手線編(11)」に戻る


「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る
「ゲーム脳」徹底検証シリーズ
※これより外部リンク ダイスステーション トップページ

「ゲーム脳」徹底検証シリーズ
※これより外部リンク ダイスステーション トップページ
「ゲーム脳」徹底検証シリーズ
※これより外部リンク ダイスステーション トップページ
「ゲーム脳」徹底検証シリーズ
※これより外部リンク ダイスステーション トップページ