ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

79.思い出の場所、バーチャの聖地
〜東京山手線編(13)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥13,935



2007年2月11日。11時16分、新宿着。
今日はまず、駅から出ずに、東京メトロ丸ノ内線のホームへ行って、
11時25分の池袋行きに乗った。(ゲーム路銀 ¥13,935-¥160=¥13,775

11時28分、2つ先の新宿御苑前で降りる。
丸ノ内線の各駅に、可動柵がついていた。


新宿〜新宿三丁目〜
新宿御苑前(しんじゅくぎょえんまえ)

1番出口から出て、
新宿口から新宿御苑に入る。
この日は建国記念の日。
御苑入口に日の丸の旗が立っている。

新宿には何度も来ているが、新宿御苑に入るのは初めてだ。
「新宿御苑百周年」の文字がある。ここは1906年4月に開園したらしい。
元は内藤家の敷地で、明治に入って園芸試験場となり、
1906年(明治39年)、新宿御苑となった。1949年(昭和24年)から一般公開。

入園料¥200。ひと目見ただけでも、広大な面積を持つ公園だとわかる。
今年は暖冬で、今日も暖かいというより暑いくらい。
梅が咲くのも例年より早いのか、
遠くからでも視認できるくらい、数多くの花をつけている。

近くで見ると、さらにきれい。

スイセンや福寿草も見事。花のきれいな公園だ。
周りにある、花のついてない木はもちろん桜だから、
春には一層きれいな景色になるだろう。

寒桜が満開で、
人々が入れ替わり立ちかわり
カメラを向けている。
隣には黄色いロウバイも。

1896年(明治29年)、
皇室の御休所として建てられた、
新宿御苑旧洋館御休所。
屋根の軒下から壁まで続く模様など、
細部に凝った装飾が見られる。
第2第4土曜日には、内部も見学できるらしい。

UFOが大挙飛来したかのような
ミツマタの花。

かなり広い温室もある。
新宿御苑には1875年(明治8年)から
温室があったそうで、
洋ランの交配など、
熱帯・亜熱帯植物の栽培に
力を注いできたそうだ。

現在の温室は、1958年(昭和33年)にできた、日本初の大型ドーム状温室が中心となっている。
高さ17メートルの天井まで届くようなヤシの木をはじめ、
コーヒー、マンゴー、マホガニー、ドリアン、ゴムノキ、コショウ、カカオ、バナナなど、
なじみのある名前の木々が並ぶ。
あと、「フトモモ」という名の桃が存在することを初めて知った。

隣の亜熱帯室も広い。ブンタンの実に、ハイビスカスの花。
花木室のユニークな花々、熱帯スイレン室のオオオニバス。
ラン室には様々な形のランが、まさに百花繚乱。
温室を出てから、ここが新宿であることを思い出すのに、しばし時間がかかった。

新宿御苑のホームページはこちら

大木戸休憩所という、博士が出てきそうな名前の場所を過ぎると、景色が一変。

玉藻池という池を中心とした、
日本庭園が広がっている。
ここは、かつての内藤家の庭園
「玉川園」だったらしい。

このあたりにも、梅の木が数多い。

林の中の小道を抜けると、今度は一転して、直線的に整備された西洋庭園が見えてきた。

「フランス式整形庭園」。
両サイドに真っ白い木々が、
整然と立ち並んでいる。
白樺かと思ったが、リーフレットを見ると、
これがプラタナスのようだ。
正面に、東京タワーの先っぽが見えた。
中央はバラの花壇なので、ここも季節が違えば
また違った景色になるだろう。

後ろは「イギリス風景式庭園」という
芝生広場になっている。
たくさんのビルが見えるが、
広場があまりに広いので、
圧迫感がまったくない。

さらに南、千駄ヶ谷方向に進むと、人影もまばらとなり、一層落ち着いた雰囲気に。

大きな池を中心に、
桜やツツジが植えられている。
ここも春にはにぎわうだろう。

昭和天皇の御成婚を祝って、
1927年(昭和2年)に建てられた旧御涼亭。
台湾在住邦人から献上されたため、
中国様式になっている。

亭内から、
池泉回遊式の日本庭園が眺められる。

茶室・楽羽亭横の梅林を通って、最後に「母と子の森」へ。
さまざまな生きものと触れ合える場所らしいが……、

入ってまず触れ合った生きものが
カラスだった。
置き物かと思っていたら、
いきなり鳴いたんで驚いた。

せせらぎを聞きながら遊歩道を散策。
ラクウショウ(落羽松)やメタセコイヤの大木が見られる。

ラクウショウの根元に、
気根がにょっきり生えているのもおもしろい。

さすがに冬だから、動物はほとんどいなかったけど、
季節によってはメダカやチョウやトンボなどが見られるらしい。

午後2時14分、新宿門から外へ出た。
隣接するインフォメーションセンターで、ハヤシライスを食べた。
新宿御苑のホームページはこちら

ここから新宿駅に向かって歩くことにしよう。
オープンしたてのマルイシティの近くを通る。
新宿三丁目駅を過ぎると、いよいよ新宿らしい繁華街の風景になる。

道路が歩行者天国になっていた。
右手に重厚な伊勢丹の建物。
その先に、紀伊国屋書店などもある。


新宿

しょっちゅう来ている新宿東口。しかし、
西条八十の碑があることには
気づかなかった。

『笑っていいとも!』でおなじみ
スタジオアルタ。

1906年(明治39年)、ロンドン水槽協会から
東京市に寄贈された水飲み場。
馬用・犬猫用・人間用の、
水槽・水栓がひとつにまとまっている。
「馬水槽」と呼ばれていたが、
1964年(昭和39年)、現在地に移され、
「みんなの泉」と改められた。

新宿駅。
「マイシティ」が「ルミネエスト」に改名していた。
引き続き、この周辺を回って
ゲーセンを探そう。

まず今日の1店め、新宿スポーツランド。
1階はプライズ、プリクラ、大型機、
2階はメダル、3階ビデオゲームで、
4階にビリヤードとダーツ。

3階へ。通信と対戦格闘が多いが、パズルゲームなどもある。
『ロジックプロアドベンチャー』と、『おてなみ拝見FINAL』の「ZOO KEEPER」。
どっちをやるか迷ったが、時間の短いZOO KEEPERをプレー。
5面クリアー(ゲーム路銀 ¥13,775+¥400=¥14,175)。

2店め、アミューズメントフォーラム モア。
1階プライズ、B1階メダル、2階プリクラ、
3、4階がビデオゲーム。4階は格闘ものが豊富。

3階は『クイズマジックアカデミー』などの通信ものや、シューティングなど。
闘いの挽歌、サイドアームズ、ゲイングランド等、ちょっと地味めな懐かしゲームも。
私はどれもやったことがない。
『ゲイングランド』を初プレーするも、3面でゲームオーバー。
1プレー¥50なので、(ゲーム路銀 ¥14,175+¥50=¥14,225)。

向かいにタイトーステーション新宿。
1階から順に、プライズ、メダル&大型、
メダル、ビデオゲーム、プリクラ。

4階のビデオゲームのほとんどは、通信と格闘だったが、
上海とテトリスが1台ずつあった。
ホット・ビィ『スーパー上海ドラゴンズアイ』の「上海クエスト・ゼウス戦記」をプレー。
しかし2面で早くも手詰まりに。ゲーム路銀の増減なし。

ここから先は、いよいよ歌舞伎町である。
新宿コマ劇場がある。
私は最近来ていないが、一時期よく
ロフトプラスワンに行っていた。

コマ劇場の左奥の広場に面した、ヒューマックスビル内、プレイランドカーニバルへ。
明るく広い店内に、プリクラ、プライズ、メダル、大型機。
2階に通信、音ゲー、格闘、そして意外にも、レトロゲームが豊富にそろっていた。
ストリートファイター、タンクフォース、R-TYPE、
テトリス、コラムス、餓狼伝説スペシャル、etc.
しかし、プレーしたいゲームはみんな、ほかの人がプレー中だったので、次の店へ移動。

アドアーズミラノ。プライズ、プリクラだけかと思ったらそこは別館で、
隣に本館があった。1階プライズ、音ゲー、メダル、2階メダル、3階……もメダルだった。

ゲームエスパス日拓。入口のそばにフロアマップがある。
1階プライズ、音ゲー等、B1階メダル、2階は通信・カードに、バーチャファイター5。

歌舞伎町一番街に戻ると、もう1店アドアーズがあった。アドアーズシオン。
1階プライズ、B1階メダルだが、2、3階にビデオゲームがある。
3階は上海が多く、テトリス、コラムス等もあり。
ミスタードリラーGがあったが、先客がプレー中。
というわけでまた『おてなみ拝見FINAL』の「ZOO KEEPER」。
8面クリアーした。1プレー¥50だったので、(ゲーム路銀 ¥14,225+¥350=¥14,575)。
ちなみに2階は、格闘ものと麻雀格闘倶楽部だった。

来た道をいったん戻って、ゲームオスロ。1階プライズ。2階ビデオゲームは格闘中心。
私が得意なゲームはなかった。
隣のフロンティアランド。1階音ゲー、通信・カード。2階はやはり格闘中心だった。

西武新宿駅の横、アメリカンブルバードに出た。
ここにミカドというゲーセンあり。
入口上のステンドグラスは、
夜になったらきれいだろう。

1階にプライズとピンボール、そして何とアウトランの筐体が。
2階から上はビデオゲームだが、こちらもすごい。
もちろんバーチャファイター5、麻雀格闘倶楽部5などもあるが、それ以外に、
ダライアスII、ニンジャウォーリアーズ(期間限定)、サンダークロス、スターフォース、
R-TYPE、ぷよぷよ通、スーパーストリートファイターIIX、餓狼伝説スペシャル等。
壁には、スパIIXのトーナメント表があったり、ぷよ通大会の告知があったり。
時代が十数年戻ったかのようだ。

自信がないながらも、『スターフォース』をプレーしてみたら、3面クリアーできた。
奇跡的。(ゲーム路銀 ¥14,575+¥200=¥14,775

午後5時を過ぎて薄暗くなり、
街に明かりが灯り始めた。
西武新宿駅の前から大ガードをくぐり、
今度は西口のゲーセンを巡ろう。

新宿西口。昼から強くなりだした風が、
そろそろ冷たく感じられるようになってきた。

ヨドバシカメラで、個人的に興味があった
ウィンドウズVista……が発売された後の、
XPのパソコンがどれだけ安くなったかを
チェックした。

いざ西口のゲーセンへ。まずは、ヨドバシゲーム・ホビー館の向かいにある、
フロンティアワールド。
1階は音ゲー、麻雀格闘倶楽部、ベースボールヒーローズ。
2階はシューティングと、マジックアカデミーなど。
B1階は格闘ゲーム。得意なものがなかったのでプレーせず。

クラブセガ新宿西口。
もとスポーツランド新宿西口だった場所。
1階にプライズ、大型機、メダル、
2階にビデオゲーム。

B1階もビデオゲームだが、対戦格闘もの中心。
さすがにバーチャファイター5の筐体が多いが、ほかも充実している。
ワンフロアまるまる格闘なので、それだけスペースがあるのだ。

2階へ。フロアの半分ほどを、WCCF、ガンダム0079等のカードものや、
『戦場の絆』のカプセル型筐体が占める。
あとはバーチャストライカー4、シューティングものがあって……、
テトリス、コラムス'97、ミスタードリラーG、おてなみ拝見FINAL、アルカノイド。
けっこう私がプレーできそうなゲームもあった。

『ミスタードリラーG(グレート)』をプレー。
座ったら「連射装置完備」と書いてあるのに気づいたので、思い切って宇宙面を選択。
しかしプレー中に、自分のすすった鼻水でむせて、
しばらくプレーできなくなる
という大失態。
結局770mで終了。(ゲーム路銀 ¥14,775+¥600=¥15,375

さあそして、遂にやってきた「SPOT 21」。
かつて“バーチャファイターの聖地”として
知られた場所で、
ここに来れば、名うてのプレイヤーと
対戦することができた。
私も1回だけ、ブンブン丸さんと対戦して、
コテンパンにのされたことがある。
あと、『ズームイン!朝』の取材で、
魁三太郎さんにマイクを向けられたことがある。
(放送では使われなかったけど)

久しぶりに入ったスポット21は、音ゲー、大型機、通信・カード等が増えていたが、
やはり中心には対戦格闘ゲーム。もちろんバーチャファイター5もある。
かつて対戦待ちのプレイヤーが、列を成していた頃と比較すると、
若干寂しい感じもするが、むしろあの頃が特別だったということだろう。

そんなバーチャファイターの聖地で、私がプレーしたゲームはもちろん、
……『ロジックプロ』。
だってここでバーチャファイター5に乱入したって、勝てるわけがないし。

で、ロジックプロは、まさかの4面途中で終了。
ゲーム路銀 ¥15,375+¥200=¥15,575

隣のゲームプラザフロンティア。
音ゲー、戦場の絆、ベースボールヒーローズ2、
あと通信もの。対戦格闘は鉄拳5が多い。

『ZOOO』をプレーして5面クリアー。(ゲーム路銀 ¥15,575+¥400=¥15,975

ルミネの角に来たところで午後7時。
新宿南口。ルミネtheよしもとがあるが、
私は行ったことがない。

駅前には工事用フェンスが立っていて、何度かデザインが変わっている。
今は街の人々などの写真。

タカシマヤタイムズスクエアに通じる道に、イルミネーションがきらめいていた。
広島県と宮崎県のアンテナショップがある。
宮崎の方に、東国原知事の写真かサインでも飾られてないか見てみたが、
まだなかったようだ。

その先には、クリスピークリームドーナツがあった。
寒空の中、ものすごい行列ができている。

高島屋の真下が新宿駅ホーム。
中央線の新型車両、E233系が通っていった。
かつてこの建物には、
新宿ジョイポリスがあったが、
現在そこはベスト電器になっている。

高島屋の中を通り、動く歩道に乗って、新南口に戻ってきた。
横断歩道を渡り、南口でゲーセンを探そう。
ストリートミュージシャンの演奏に、観客が集まっている。

セントラルホテル内にある
エスタディオ パセオ。
プライズ、プリクラ、音ゲー、麻雀格闘倶楽部、
クイズマジックアカデミー、戦場の絆など。

ビデオゲームもあり。シューティングのほかは、
上海、テトリス、コラムス、ぷよぷよ通と、懐かしいパズルが並んでいる。
ボンバーマンをプレーした。対COM戦で2勝1敗2分け。
ゲーム路銀 ¥15,975+¥100=¥16,075
2勝もすると、COMがなかなかミスしてくれない。

本日最後は、タイトーインゲームワールド。
実はゲイムマンの前身「ザ・グレートウィナー」の、
デビューした場所が、ここという設定になっている。

マイコンBASICマガジンのライター仲間、
千歳秋吉(久保田裕之)氏と
仕事帰りに対戦したのがデビュー戦。
右の写真は、そのときのもの。
ちなみに、対戦では負けている。

1階プライズ、2階プリクラ、3・4階メダル、5・6階にビデオゲームがあるらしい。
エレベーターでまず6階に行ってみた。
6階は、0079、ベースボールヒーローズ、WCCFなど、カードゲームの階だった。
5階。ここにはアップライト筐体が並ぶ。
鉄拳、バーチャファイターなどの格闘ものに、シューティング。
ファイナルファイト等、レトロな格闘ものもある。
テトリス、上海、ロジックプロ、おてなみ拝見FINALが並んでいたが、全部先客あり。

『魚ポコ』という、ジャレコのパズルゲームがあった。
初めて見る名前だが、画面は『パズルボブル』を上下逆にしたような感じ。
玉をピンボールのように、レバーで弾くらしい。
やってみた。レバーを傾けすぎたら戻せないという難しさがあるものの、
フィールド上に、連鎖の仕掛けがたくさんあって、クリアーしやすい。
6面クリアーできた(ゲーム路銀 ¥16,075+¥500=¥16,575)。

ゲーセンを出て駅へ向かう。さっきのストリートミュージシャンが、まだ歌っていた。
それで思い出したが、昔、新宿西口の地下で、
えらい声量のある女性ボーカルが歌っていて、
チラシを受け取ったら、その人は
当時『ファミ通』の編集者だった、“チャイルド秋恵”こと佐々木秋恵さんだった。
FII Sound Unitが結成される、少し前のことである。

佐々木さんは現在でも音楽活動を続けておられるが、
私の都合がつかなくて、最近ライブを全然見ていない。
いかんなあと反省しながら帰路につく。時刻は8時40分。

現在のゲーム路銀
¥16,575

今回のルート
1.新宿中央公園 2.野村ビル 3.損保ジャパンビル
4.ホテルセンチュリーハイアット 5.新宿住友ビル
6.三井ビル 7.新宿センタービル 8.東京都庁
9.京王プラザホテル 10.東京オペラシティ・新国立劇場
11.ヨドバシカメラ 12.新宿コマ劇場 13.スタジオアルタ
14.東京厚生年金会館 15.タカシマヤタイムズスクエア
16.新宿御苑 17.明治神宮宝物殿 18.国立能楽堂
19.東京体育館 20.国立競技場

新宿区観光協会  渋谷区のホームページ  東京の観光 丸ごとガイド  JR東日本  東京メトロ
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 80.東京山手線編(14)」では、
新宿の超高層ビル、そして代々木、原宿へ。
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