ゲイムマンのダイスステーション 日本縦断ゲーセン紀行
81.ゲームファンのための街
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
2007年3月10日。11時21分、原宿駅着。 前回行き残した場所へ行くため、『ドラリオン』を見に行く人々に交じって、 代々木公園の南側を、西へ歩くこと十数分。
入ってすぐ、岡本太郎の壁画『天に舞』が出迎える。 ちょうど『いないいないばぁっ!』のキャラクター、 ワンワンとの撮影会が行なわれている最中で、 家族連れの方が大勢集まっていた。 エスカレーターで下の階に下りると、地上デジタル放送の解説展示。 大画面+5.1chサラウンドで、『プラネットアース』が流れていた。音の迫力がすごい。 続いて『ためしてガッテン』で使われた模型の展示。ガッテンボタンを押すことができる。 海外向け・ラジオ日本のスタジオ(私が前を通ったときは無人だった)、 NHKワールドTVの映像、アニメのアフレコ体験コーナー。 大河ドラマ『風林火山』のコーナー、アナウンサー体験ができる「体験スタジオQ」、 セットの設計図やイメージイラストの展示、音効の道具など効果音に関する展示など。 「ラジオ放送のあゆみ」コーナーでは、各時代の歴史を反映したラジオの音声が聞ける。 二・二六事件の兵士に対する投降の呼びかけ、ベルリン五輪の「前畑ガンバレ!」、 終戦の玉音放送など。 ラジオ・テレビの歴史を、番組の写真や映像を交えて展示。 各時代の、ニュースやドラマ等の映像も見られる。 あさま山荘事件、おしん、プリンプリン物語を見た。 この通路に開いた窓から、スタジオの様子を見ることができる。 『ご近所の底力』の撮影準備で、スタッフの皆さんと堀尾アナウンサーが忙しく働いていた。 エスカレーターで上がると、『土曜スタジオパーク』の準備中。 観覧希望のお客さんが並んでいる。 今日のゲストは、『風林火山』で武田信玄役を演じる、市川亀治郎さんだそうだ。 スタジオだけでなく、副調整室を見られるのもおもしろい。 その先にある、眼鏡なしで見られる立体映像に驚いた。 「にこにこぷん」と「ドレミファどーなっつ」のキャラクターも展示されていた。 NHKスタジオパークのホームページはこちら
ここまで来たら渋谷駅も近いし、前述のとおりスタジオパーク前からバスもあるのだが、 原宿−渋谷のひと駅間、山手線に乗りたいので、原宿駅まで歩いて戻る。 午後に入って、ストリートミュージシャンが露天商のように並んでいる。 渋谷公会堂、SHIBUYA-AXから、マッスルミュージカル用のシアター(建設中)まで、 周囲はライブ・コンサート会場だらけ。
切り通しを抜けると、右にAXと岸体育館。その後、左に宮下公園が見える。 右に渋谷の街並みが見え、視界が開けたところがハチ公前交差点。 1時47分、渋谷駅着。(ゲーム路銀 ¥16,715-¥130=¥16,585)
私は高校・大学と、渋谷で乗り換えて通学していたので、本当にこの辺にはよく来ていた。 渋谷は当時から変わっていない。 というか、渋谷という街は、昔から常に変わり続けている街で、 その姿勢が今日も変わっていないのだ。
玉電は渋谷を起点とした路面電車で、 現在は支線が東急世田谷線として残っている。 また、廃止された区間には後に、東急新玉川線が開通した(現在は田園都市線の一部)。 車両の内部には、渋谷城で生まれて、金王神社にまつられている、 金王丸に関する展示があった。
ハチ公は東京帝国大学・上野英三郎教授の飼い犬で、 上野教授の死後も、渋谷駅前で主人を待っていた。 このことが新聞に掲載されて、広く知られるようになり、 ハチ公存命中の1934年(昭和9年)に、銅像が建立された。 (当時の像は戦時供出され、現在の像は戦後新しく作られたもの)
昔ファミコンで『所さんのまもるもせめるも』というゲームがあったが、 それを原作としたゲームブックが、双葉社から出ていた。 その中で主人公の所ジョージさんが、実体化したハチ公(!)に追われて逃げて、 ハンバーガー屋に飛び込むシーンがあった。 当時、ハチ公像からいちばん近いハンバーガー屋はここだったので、 私は個人的にこの店を、「トコさんマック」と呼んでいる。 ちなみに、宮益坂のビックカメラにあるマックは「ツインビーマック」。 以前、ラジオ番組『ツインビーPARADISE』で國府田マリ子さんが、 リスナー同士の親睦を深めるため、 それぞれの街のメジャーな待ち合わせ場所に集まることを提案した。 その際「渋谷ならハチ公」と例を挙げたため、当日ハチ公前はリスナーで埋め尽くされた。 私もその中の1人だった。 私の記憶では、この集団はその後、宮下公園に移動し、 さらに十数人が宮益坂のマックに移動して、そこで解散したはず。 てりたまバーガーを食べている間にこういう、渋谷でのいろんな思い出が頭に浮かんだが、 続いては、私がまだ1回も行ったことのない場所に向かおう。公園通りをさらに北へ進む。 道の向かいにチンドン屋さんがいた。 昔、センター街でよく見かけたが、今でも活動しているとは思わなかった。 マルイの前を右に曲がって、さらに公園通りを進む。東京山手教会、パルコの前を通る。 パルコで思い出したことがあるので、ちょっと寄り道。 15年前、私は『ウォーロック』という雑誌で、 「ゲームファンのための渋谷ガイド」という記事を書いたことがある。 一見ゲームとは縁遠そうな渋谷で、 ゲームにまつわるスポットがいかに多いか書いたのだが、 その中で、PARCOパート1の6階に「MARK」という店があることを書いた。 ミニカーとボードゲームとテーブルトークRPG、ゲームブックを扱う店で、 私もよく行っていた。
店内の大部分はミニカーのスペースになっていた。 (私はF1も好きなので、これはこれで楽しいのだが) でもテーブルトークRPGも、今でもちゃんと販売されていて、うれしかった。
まずエレベーターで4階へ行き、 企画展「和の布遊び ちりめん細工の世界」(4月8日まで)を見る。 ちりめんで作られた着物や人形、袋や押絵小箱、 傘から人形が下がった「傘飾り」などが展示されている。 どれもたいへん色鮮やか。懐かしさと温かみもある。 3階は、塩に関する展示。ポーランド産の1.2トンの岩塩をはじめ、 世界のさまざまな塩や、塩の製法の移り変わりを紹介。 瀬戸内の入浜式塩田や、戦後の流下式塩田、現代の製塩工場のジオラマがある。 2階は日本の煙草の歴史。私は全く煙草を吸わないのだが、ここの展示は楽しめる。 いろんな形のきせるや、煙草入れ、煙草盆。 煙草屋の店先も再現されている(江戸時代のものと昭和のもの)。 明治から現代までの、煙草のパッケージや広告も並んでいた。 そして中2階では、 世界の喫煙具(コーンパイプ、水パイプ、ベネチアングラスのパイプなど)や、 煙草パッケージ、中米から世界へ煙草が広がっていく過程についての展示があった。 たばこと塩の博物館のホームページはこちら
7階は、水力・火力・原子力発電について。実際に使われていた水車や、 送電線の碍子(がいし)、地中洞道の模型、電柱と柱上変圧器、 火力発電所のタービン翼などを展示。 6階には、地球環境を表示する巨大地球儀「アース・アイ」、 原子炉1/3模型(5〜7階ぶち抜き)と、空気中の放射線を測定する装置など。 5階は、科学に関する遊具のある「マジカルスクエア」。 4階は、IHクッキングヒーターとエコキュートの紹介。 3階はリラクゼーションスペースで、ハーブカフェからいい香りが漂う。 「αウェーブライブラリー」という、 “こめかみに電気信号を与えて脳を刺激し、α波によるリラックス効果を体験する” スペースがある。 女性専用の足湯もあるらしい。 2階のギャラリーに下りてみると、さっきのギターの音が聞こえてきた。 電力館のホームページはこちら 午後5時を回った。そろそろ渋谷のゲーセン巡りを始めよう。 パルコに戻ってスペイン坂へ向かうと、タイトーVI-POPがあった。 確か昔は普通のゲーセンだったはずだが、入ってみると、 プリクラ・プライズ・大型機主体で、内装が女性向きの店舗に変わっていた。
入ってみると現在は、1階にプライズ、プリクラ、大型機、2・3階はメダルゲーム。 ここは、私が『ウォーロック』で記事を書いた15年前から、 メダルゲームに力を入れていた店舗で、 内装をカジノ風にしたゲーセンのはしりといえる。 この記事では「もう気分はすっかりラスベガス!」と、 今読み返してみると、かなり恥ずかしいフレーズが書かれていた。 現在、その上の4階が「アーケードゲームフロア」。 0079、WCCF、マジックアカデミー、麻雀格闘倶楽部、MJ、 ベースボールヒーローズ、戦場の絆。 ビデオゲームは、鉄拳、ギルティギア、SEEDデスティニー。 ゲーム路銀を稼げるゲームがない。 『バーチャファイター3』がはやっていた頃、 私はここで対戦の勝率をそこそこ稼いだもんだけど。 何もしないで外に出るのも気が引けたので、お茶を買って飲んだ。 このあたりにもう1軒あったはずと思って探す。 スペイン坂に戻って、「あみゅうずめんとポポラーレ」という店を見つけた。 階段を上がって、小さな扉を開けると、中は思いのほか広かった。 プライズ、プリクラ、メダル、大型機、通信。ここでもゲーム路銀は稼げなかったが、 ダンスダンスレボリューションがすごくうまいカップルを見た。 センター街に入った。昔、みとやというゲーセンによく行ったが、今はないようだ。 新宿スポーツランド渋谷。1階にプライズ、地下1階はオール対戦格闘だった。
地下1階。入っていきなりタンクフォースがあった。 各時代のストIIやKOF、上海、パロディウス、ボンバーマン、テトリス、 魔界村やファイナルファイトなどあり。 『タンクフォース』をやってみる。3面クリアー。 1プレー¥50なので、(ゲーム路銀 ¥16,585+¥100=¥16,685) 上の階へ。2階は音ゲー、大型機、麻雀格闘倶楽部など新しいもの中心。 3階は対戦格闘フロアーで、さまざまな時代の対戦格闘ゲームが並ぶ。 4階。テトリス、コラムス、ぷよぷよ通などが、新しいゲームに交じって置いてある。 昔に比べたら新しいゲームが多いが、現代から見たらこれでも昔のゲームといえるだろう。 5階に上がると、ソニックブラストマンがあった。 よく見ると、プレイヤーの顔を取り込める『リアルパンチャー』という続編だ。 かえって珍しいかも。 タイムクライシスII、エレベーターアクションリターンズ、ファイナルファイト、 天地を喰らうII、バブルボブル。 ナムコクラシックコレクションや、コナミ80'sアーケードギャラリーも。 デイトナUSA、レイブレーサー、電車でGO。そしてこれは古い、ペンゴとドルアーガの塔。 初代ワールドスタジアムや、スーパーマリオブラザーズ、R-TYPEもある。 『ペンゴ』をやってみた。2、4、5面でダイヤモンドブロックを並べたが、 5面がクリアーできずにゲームオーバー。 1プレー¥50で、(ゲーム路銀 ¥16,685+¥150=¥16,835) もう1台、今度は面数が稼げる『バブルボブル』をやってみる。 11面クリアー! (ゲーム路銀 ¥16,835+¥500=¥17,335)
1階は、プライズ、プリクラ、カード、『戦場の絆』。 地下1階に、メダル、パチンコ、スロット、そしてビデオゲーム。 『バーチャファイター5』など対戦ものが多いが、 そんな中に『ぷよぷよSUN』があったのでやってみる。 3面クリアー。キキーモラに敗れる。(ゲーム路銀 ¥17,335+¥200=¥17,535) 3面のすけとうだらを見ると、「蛯原友里さんと共演するなんて出世したなあ」と思う。 道玄坂小路へ入る。ゲームプラザセントラルがあるが、電気がついてない。 2月25日に閉店したと書かれていた。 4月下旬、別の会社のアミューズメント施設として再オープンするとのこと。 道玄坂に出た。少し坂上には昔、J&P上新電機があった。 各機種版の『イースII』のオープニングデモが、ずらっと並んでいたのを覚えている。 多分、現在美容院になっているスペースが、その場所。
現在は、1階プライズ、2階プリクラ・大型機。エアホッケーやワニワニパニックもある。 あとムシキングとWCCF。 3階がメダルとビデオゲーム、4階もメダル。本格的なルーレット台まである。 3階のビデオゲームは、バーチャファイター5などの対戦格闘と、MJ、 『テトリス THE ABSOLUTE PLUS』、タンクフォースにぷよぷよSUN、 そして何と『ファンタジーゾーン』があった。 『ファンタジーゾーン』をプレー。しかしこのゲームは1面が長い。 結局2面クリアーで終了。(ゲーム路銀 ¥17,535+¥100=¥17,635) 8店めは「ゲームの達人」。小さいながらプライズやMJもあるお店。 ビデオゲームの種類も豊富。 『ZOOO』をプレー。6面で象がなかなかそろわずあせるが、何とかクリアーした。 (ゲーム路銀 ¥17,635+¥500=¥18,135) その向かい、渋谷マークシティの下(井の頭線ホームに向かう通路の下)にある、 FUNFUN La Seine。ここは格闘、麻雀格闘倶楽部、スロットなどで、ゲーム路銀は稼げず。
その東急プラザの裏に、プレイマックス渋谷があった。 麻雀格闘倶楽部、スロットと、ビデオゲーム。 ビデオゲームは『鉄拳』などもあるが、シューティングやパズルも多い。 『もじぴったん』をプレー。かんたんモードで5面オールクリアー。 (ゲーム路銀 ¥18,135+¥400=¥18,535)
渋谷のゲーセンは、宮益坂にあと3店あるが、時刻は既に午後8時半。 渋谷だから周りはまだまだにぎやかだけど、疲れも出てきたので、今回はこれで帰る。 ¥18,535 今回のルート
渋谷区のホームページ 東京の観光 丸ごとガイド JR東日本 次回、「日本縦断ゲーセン紀行 82.東京山手線編(16)」では、 ゲイムマンが以前仕事をしていた編集部2ヶ所を通る。 「日本縦断ゲーセン紀行 80.東京山手線編(14)」に戻る 「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る |
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