ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

82.思い出をいろどる桜
〜東京山手線編(16)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥18,535




渋谷

2007年4月1日。11時10分、渋谷駅着。
ハチ公前に桜が咲いていた。
3月前半は寒さが厳しかったものの、
後半は暖かくなり、
月末には一気に桜が満開となった。

まずは、前回残していた宮益坂(みやますざか)へ。
今日もチンドン屋さんとすれ違った。「日テレちんどん」と書いてあった。

今日の1店め、GAMEラスベガス。
間口は狭いが奥に長く、意外とスペースがある。
MJ3、麻雀格闘倶楽部5、スロット。
ビデオゲームはバーチャストライカー4に、
SEED DESTINY2、格闘もの各種など。

初めて見るパズルゲームがあった。ひし形のブロックを撃って同色をそろえ、
建物を作って消す『ランドメーカー』(タイトー)。
(後で知ったが、なんと1998年のゲームらしい。立派な懐ゲーである)
練習モードでプレーし、3面クリアー。(ゲーム路銀 ¥18,535+¥200=¥18,735

隣にあった『HYPERストリートファイターII Anniversary Edition』が気になったので
やってみる。ダッシュダルシムでリュウに勝つが、
次のガイルに敗れて、ゲーム路銀増減なし。

2店め、ハイテクランドセガ渋谷。私が大学時代よく行っていた店舗で、
15年前の『ウォーロック』の記事でも書いたが、
当時UFOキャッチャーやテトリス、コラムスのヒットに合わせて、
女性でも入りやすいよう、内装を明るくした店が増えたが、
この店舗は、その先駆け的な存在のひとつだった。
あの頃は、壁に『ウォーリーをさがせ』のタペストリーが掛かっているのを見て、
ゲーム業界に新たな時代が訪れていることを感じたものだ。

渋谷東口会館という建物の1階。このビルは、3〜5階がボウリング、
6・7階がビリヤード、8階がカラオケ、9階が卓球。
あと現在は、カード・通信ゲームが7階に、MJ3などが地下1階にあるらしい。
昔から、休日には若い人でにぎわうが、
今はまだ時間が早いせいか、それほど混雑していない。

いざハイテクランドセガへ。
さすがにプライズ、プリクラが多い。
大型機も充実。昔R360があった店舗だけある。
それにメダルとエアホッケー。

私は昔、『ロイヤルアスコット』にハマっていたが、現在も競馬ゲームは健在。
(『スターホース2』という別のゲームだが)
ビデオゲームは、『バーチャファイター5』の台数が半端じゃない。
ほかの対戦ものも多い。
あとは、沙羅曼蛇、ファンタジーゾーンといった懐かしいものや、
今でもあった『テトリス』(ザ・グランドマスター3)や、『コラムスII』など。

『バーチャファイター5』の1人専用練習台があったので、プレーしてみた。
サラでプレーして4面クリアー、5人めのパイに負ける。
それにしても、きれいなグラフィックになったもんだ。
ゲーム路銀 ¥18,735+¥300=¥19,035

渋谷タイトーステーション。
渋谷東口会館の向かい、ビックカメラの建物の
1階と地下1階にある。
ここは、私が例の記事を書いた少し後に
オープンした店舗で、
当時はプライズとメダルゲームが充実していた。

現在も1階はプライズと大型機中心、地下1階にはメダルゲーム、通信・カードなど。
1階はオレンジを基調とした明るい内装で、
地下1階は落ち着いた雰囲気。シャンデリアまで下がっている。
昔よりさらに内装がオシャレになっていた。
しかし、私がプレーできるゲームがなかったので、結局何もプレーせず。
自販機でダイエットコーク改め、ノーカロリーコークを買って小休止。

さあ次の街へ移動しよう。渋谷駅に戻り、12時40分発の山手線内回りに乗った。
左に埼京線ホームを見ながら走る。それを過ぎると、頭上を東急東横線がオーバークロス。

12時42分、恵比寿駅着。
ゲーム路銀 ¥19,035-¥130=¥18,905
ホームの柱はレンガ調。

発車メロディーは、
ヱビスビールのCMでおなじみ『第三の男』。
壁にもヱビスビールの電照が並ぶ。


恵比寿

駅はアトレという駅ビルになっている。

駅前にある恵比寿様の像には、
さい銭箱がついていた。

やや道に迷いかけたが、
駅の東側にあるゲーセン「ASO:VIBA」に到着。
確かこの近くに、私が昔お世話になっていた
オールアバウトの本社があった。
私は2、3回しか来たことがないが、
移転前の社屋も恵比寿駅の近くにあり、
そちらには何度か行った。

さてアソビバへ。ビルの2階と3階がゲーセン。
2階はプリクラ、プライズ、メダル、通信。3階に通信とビデオゲーム。
この大きさの店舗だと、『戦場の絆』の筺体はけっこう目立つ。
ビデオゲームは、バーチャファイター、鉄拳、SEEDなど対戦ものが多いが、
『ミスタードリラーG(グレート)』があったのでプレーしてみる。
アメリカ面965m。惜しくもクリアーならず。(ゲーム路銀 ¥18,905+¥800=¥19,705

南へ少々歩き、恵比寿ガーデンプレイスへ。
サッポロビールの工場跡地に造られた、
商業・オフィス・住宅の複合施設だ。

エントランス横の跨線橋が、
あのアメリカ橋。
ここにあるとは知らなかった。
以前の橋が、セントルイス万博の出展物を
移設したものだったことから、
こう呼ばれるようになったそうだ。

今回は立ち寄らないが、ガーデンプレイス内には、東京都写真美術館がある。
2003年に、「ファミコン生誕20周年・レベルX テレビゲームの展覧会」が開催され、
ほぼすべてのファミコンソフトが並べられた場所だ。
『エンタdeパンチ』という番組で、取材に行ったことがある。
東京都写真美術館のホームページはこちら

センター広場の向こうに立つ優美な建物が、
有名なフランス料理店の
ジョエル・ロブション。

サッポロビール本社に併設されている、
恵比寿麦酒記念館に行ってみた。(入館無料)

広いホールから展示室に入ると、まずはかつて使われていた、ろ過機や貯酒タンクのふた、
明治時代の看板、工場の写真などが展示されている。
工場は1889年(明治23年)、当時の日本麦酒醸造会社が設立。
翌年「恵比寿ビール」が誕生し、後に駅名、そして町の名前も「恵比寿」となった。

工場全景の模型では、現在のガーデンプレイスとの位置の比較ができる。
確かに昔は山手線の車内から、倉庫が見えたような記憶がある。

ギャラリーには、戦後から現在までのサッポロビールのポスターが展示されていた。
各時代のトップ女優にまじって、
石原裕次郎さんや、三船敏郎さんの「男は黙ってサッポロビール」が目立つ。

ビールの生産工程を、映像を交えて解説する「ビアサイエンス」。
光り輝く銅釜も展示されている。
テレビCMや、「ミュンヘン サッポロ ミルウォーキー」などの新聞広告、
そして「ビール世界史」。ビールは古代メソポタミアや古代エジプトには既に存在し、
ゲルマン人を通してヨーロッパに広まったそうだ。

最後に、ビールの飲み比べができるラウンジもある(有料)。だが私は下戸なので入らず。
ホールに戻ると、ピアノ演奏が行なわれていた。

サッポロビールのホームページ

ビールの代わりに、自販機で玉露入りお茶を飲む。
三越の中を通ってセンター広場に戻ると、こちらでもジャズコンサートが始まるところだった。
風が出てきたが、今日は暑いくらいだったので、ちょうどいい。

恵比寿ガーデンプレイスのホームページはこちら

連絡通路「恵比寿スカイウォーク」を通って、恵比寿駅に戻った。
しかしまだ電車には乗らない。

さっきも来た、北側の出口から、渋谷川の方へ向かって歩き、
パステルで昼食をとる。カルボナーラと、アイスティーと、なめらかプリン。
以前、アクアシティお台場にある店にも行ったことがあり、
パスタとプリンを堪能したのだが、
なめらかプリン発祥の恵比寿店にも、一度行ってみたいと思っていたのだ。

パステルといえばこのプリンが有名だが、パスタもうまい。
パスタとドリンクと、そのシメにプリンという、このバランスがいい。
パステルのホームページはこちら

とろけるカスタードを堪能して、すっかり上機嫌になり、
「なめらかプリンの心はひとつ 生きのびたい 生きのびたい」
と、心の中で歌いながら駅まで戻る。
午後3時27分の電車に乗った。発車メロディー『第三の男』のテーマが鳴る。

発車後、左手にガーデンプレイスがあるが、近すぎて全景はよく見えなかった。
右手の自動車学校のコース内に、桜が咲いていた。
埼京線がアンダークロスして左から右へ。
3時29分、目黒駅着。(ゲーム路銀 ¥19,705-¥130=¥19,575


目黒

目黒駅もアトレになっていた。

目黒通りを挟んだ向かいに、
東急目黒線・東京メトロ南北線・
都営三田線の駅がある。

その目黒通りを東に歩いて、東京都庭園美術館にやってきた。
本館は、1933年(昭和8年)に竣工した旧朝香宮邸で、
室内はアールデコ様式を今もとどめているそうだが……。
今日は展示替えのため、中には入れないらしい。
上野の表慶館に入れなかったときを思い出した。来るタイミングが悪い。
(庭園のみの入場料は¥200)

建物内部を見られないかわりに、
園内に咲く、満開の桜を見ることができた。
緑の中で、いいアクセントになっている。
桜吹雪が舞っている。

建物の入口から、
正面玄関のガラスの装飾と、
床のモザイクタイルがなんとか見えた。
洋風建築の車寄せの前に、
狛犬がいるのもおもしろい。

庭園は、芝生広場、日本庭園、西洋庭園に分かれ、それぞれまったく違うおもむき。
特に西洋庭園は、家庭の庭を広くした感じで、くつろぎの場となっていた。
東京都庭園美術館のホームページはこちら

隣に、国立科学博物館附属の自然教育園があるが、私が来たときにはもう閉まっていた。
国立科学博物館付属 自然教育園のホームページはこちら

現在4時9分。駅に引き返し、今度は権之助坂を西へ下っていく。かなり急な坂だ。
坂を下り切った所が目黒川。目黒新橋の上に、大勢の人々が集まっている。
それもそのはず。

川の両岸が、どこまでも続く桜並木で、
しかもすべての桜が満開なのだ。

近づいてみると、さらにきれい。
目黒新橋から、1本南側の太鼓橋まで歩く。
なお桜は続いている。

振り返ると、
目黒新橋のアーチが桜に映えていた。

目黒新橋の北側も、桜の花が、
見渡す限り咲き誇っている。
花見客のにぎわいも、
明るい雰囲気を演出している。

ふれあい橋という橋まで来た。まだまだ桜並木は続く。
地図を見ると、中目黒を越えて、池尻大橋のあたりまで続いているらしい。


権之助坂に戻って、さらに西へしばらく歩くと、

かつて、鈴木みそ先生のマンガ
『あんたっちゃぶる』に出てきた、
目黒寄生虫館があった。
寄生虫を専門に扱う、珍しい博物館で、
開館は1953年(昭和28年)。
体長8.8メートルのサナダムシの標本などが
展示されているらしい。

しかし、私がふれあい橋にいた時点で既に、時刻は5時を過ぎている。
案の定、寄生虫館はもう閉まっていた。
目黒寄生虫館のホームページはこちら

帰りは上り坂だから、少しきつい。
駅前でゲーセンを探したが、見つからなかった。
5時53分発の山手線内回りに乗る。大学時代から思っていたのだが、
この駅の発車メロディー(『Water Crown』現在は内回りのみ使用)は、
ナムコのアーケードゲームの、コンティニュー待ちのBGMみたいだ。

トンネルのような橋の下を抜けると、切り通しから一転して高架へ。
5時55分、五反田駅着。(ゲーム路銀 ¥19,575-¥130=¥19,445


五反田(ごたんだ)

五反田には山手線のほか、
東急池上線・都営浅草線が通っている。

駅前に建つ「愛の母子像」。
この駅も私にとって、個人的な思い出がある
懐かしい駅だ。

私が昔お世話になっていた『マイコンBASICマガジン』の編集部がすぐ近くにあり、
月の3分の1くらい、かよっていたのだ。
残念ながら『マイコンBASICマガジン』は休刊してしまったが、
発行元だった電波新聞社はもちろん今もある。
ちょっと外観だけ見て行こうと思い、歩き出したところで雨が降り出した。
今日は傘を持ってない。

本降りになる前に、電波新聞社を撮影。
日曜なのでシャッターは閉まっていたが、
明かりのついた窓がいくつかあった。
あの辺りがかつて、
ライターズルームだった部屋かもしれない。

雨はまだ、ぽつりぽつりといった程度なので、ゲーセン紀行を続けよう。
ガードをくぐって今度は駅の南西側へ。目黒川を渡る。
さっきみたいに川岸を埋め尽くすほどではないが、こちらでも桜が咲いていた。

五反田ゆうぽうとの前に出た。
すぐ横に、東急池上線の大崎広小路駅がある。

さらに南西へと進み、着いた所はTOCビル。

地下1階の飲食店街に、
ナムコランドがあった。

『太鼓の達人9』などの大型機が多いが、
こういうロケーションにしては珍しく、ビデオゲームも多数ある。
『コナミ80'sアーケードギャラリー』『上海II』もあったが、
やはりナムコの店なので、『ミスタードリラー2』をプレーする。
800mを過ぎてから、再三エアーが切れそうになるが、
そのつど新しいエアーを取ってよく粘る。
しかし惜しくも976mで終了。今日1日歩き回った疲れのせいか、凡ミスが多かった。
とはいえこれで遂に、ゲーム路銀が2万円を突破した!
ゲーム路銀 ¥19,445+¥800=¥20,245

TOCのホームページはこちら

外へ出ると雨は上がっていた。五反田駅に戻って、もうひと駅だけ進んでおこう。
7時21分発の電車に乗る。
今考えれば、この駅の発車メロディー(Cielo Estrellado)の方が
コンティニュー待ちっぽい(現在は外回りのみ使用)。
東急池上線の下をくぐり、目黒川を渡る。
左にアートビレッジ大崎の、新しいビルが過ぎていく。
7時23分、大崎駅着。(ゲーム路銀 ¥20,245-¥130=¥20,115


大崎

埼京線とりんかい線の延伸に合わせて
改装され、新しくなった大崎駅。
ホームはこの時刻でも明るかった。
大崎駅前にもゲーセンが1店あるが、
疲れたので、また次回来ることにしよう。

ゲートシティ大崎につながる
歩行者デッキの下に、
桜が咲いていた。

現在のゲーム路銀
¥20,115

今回のルート
1.Bunkamura 2.渋谷109 3.こどもの城・青山劇場 4.青山学院大学
5.青山霊園 6.六本木ヒルズ 7.東京タワー 8.有栖川宮記念公園
9.慶応義塾大学 10.恵比寿ガーデンプレイス 11.自然教育園
12.東京都庭園美術館 13.目黒寄生虫館 14.目黒雅叙園
15.目黒不動尊 16.林試の森公園 17.泉岳寺
18.グランドプリンスホテル高輪・新高輪 19.品川プリンスホテル
20.品川グランドコモンズ 21.ゆうぽうと 22.TOC
23.ゲートシティ大崎・大崎ニューシティ 24.御殿山ヒルズ

渋谷区のホームページ  MINATOあらかると(港区)  目黒区HPガイド  しながわ瓦版(品川区観光協会)
東京の観光 丸ごとガイド  JR東日本
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 83.東京山手線編(17)」では、
遂に山手線29番めの駅へ。
「日本縦断ゲーセン紀行 81.東京山手線編(15)」に戻る


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