ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

84.東京タワー〜オカンの昔の職場とボク
〜東京山手線編(18)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥19,625




浜松町

2007年4月21日。11時30分、浜松町駅着。
朝から選挙カーに叩き起こされたせいで、
予定より早く家を出て早く着いた。眠い。

気温は昨日までと比べて、急に暑くなっている。
今日はまずJRのガードをくぐって、駅の東隣にある
旧芝離宮恩賜庭園へ(入園料¥150)。
1678年、老中・大久保忠朝が作らせた庭園で、
幕末に紀州徳川家、明治に有栖川宮家、さらに宮内省の所有となった後、
1924年(大正13年)、東京市に下賜され、一般公開される。

入ってすぐ目に留まるのが藤棚。
ちょうど花の見頃だったようで、
薄紫に染まっていて、きれい。

池泉回遊式庭園の池のほとりに咲いた、
里桜の花も美しい。

タンポポもあり、ツツジもありと、
今がいちばん色彩にあふれた季節かもしれない。

中国・西湖の堤を模した堤に、雪見灯籠。

“都会のオアシス”という表現は
陳腐だろうが、ビルの立ち並ぶ中に、
これだけ緑いっぱいの空間があると、
本当に砂漠の中のオアシスを連想させる。

旧芝離宮恩賜庭園(東京都公園協会)

続いては、引き返してJRのガードをくぐり、
世界貿易センターの前を通ってさらに西へ進む。

ビジネス街に突如現れる芝大門。
この先にある増上寺の門で、
芝大門という地名や、地下鉄大門駅の名前は
ここから来ている。
現在の大門はコンクリート製だが、
1937年(昭和12年)に造られたもので、
それなりに歴史を重ねている。

大門を抜けると見えてきた、
赤くて大きな門は、増上寺三解脱門。
これは震災に耐え、空襲の被害も免れた、
1622年建立の古いもの。

境内に入る。さまざまな碑がある。
ホテルニュージャパン火災の被害に遭われた方々を供養する聖観音像に黙とう。
グラント大統領が植えた松と、ブッシュ大統領(第41代)が植えたコウヤマキがある。
仏足石をベンチと間違えて座っているおじさんがいた。

増上寺は徳川家の菩提寺で、
二代将軍徳川秀忠などの墓所がある。
大殿は戦災に遭い、
1974年(昭和49年)に再建された。

増上寺のホームページはこちら

境内を出て、徳川家墓所の脇を通って、いよいよ東京タワーにやってきた。

1958年(昭和33年)に建てられた、
高さ333メートルの電波塔。
自立鉄塔としては世界一の高さを誇る。
名古屋テレビ塔や通天閣(2代目)、
さっぽろテレビ塔などを作った
内藤多仲の設計。

「南極観測ではたらいた
カラフト犬の記念像」がある。
映画『南極物語』でも描かれたが、
1958年、観測隊が引き揚げたとき、
南極に残された15頭の犬を顕彰している。
生存していたタロ、ジロを含めた、
15頭の犬の像がある。

坂を上がると、東京タワー芝公園スタジオ。
昔、テレビ東京(東京12チャンネル)が
あった建物で、
実は私の母親が、ここから生放送されていた
『おはようスタジオ』(おはスタ)に
かつて携わっていたことがある。

下から東京タワーを見上げたこの構図が、
当時の『おはスタ』のタイトルバックだった。

タワー下のビル「東京タワー フットタウン」へ。
入口に、マスコットの“ノッポン”がいた。
みうらじゅん氏が「ゆるキャラ」として
取り上げたことなどで話題になった。
ノッポンは双子なのだが、今日ここにいたのは、
掲示板でのスレた回答で知られる兄ではなくて、
しっかり者の弟のほう。

入口前で展望台のチケットを購入。大展望台の入場料は¥820だが、
フットタウンの各施設入場券とセットの
「アミューズメントセット券」を買った(¥2,240)。
フットタウンは最近改装されて、内外装ともきれいになっている。

江國香織さんとリリー・フランキーさんのおかげか、とにかくお客さんが多い。
映画も公開されたばかりだし、もちろん昔ながらの団体さんもいる。
1階のコンビニでお茶を買って飲んでひと息ついてから、
いざ大展望台行きエレベーターの行列へ。わずか5分くらいで乗れた。

景色と鉄骨の構造を見ながら、1分ほどで高さ150メートルの大展望台に到着。
かなり大勢の人がいるのだが、床面積もかなり広いので、ゆったりしている。

東は汐留・お台場方面。
眼下にさっきの増上寺。

レインボーブリッジもよく見える。

南は田町方面。多分写らないだろうから写真は撮らなかったが、
横浜のランドマークタワーが見えた。
西には六本木ヒルズや渋谷マークシティ、少し右に東京ミッドタウンと新宿のビル群。

北側、ビルの間に
国会議事堂が顔をのぞかせていた。

ここから、高さ250メートルの特別展望台へ行こうと思うが、
人が多くて入場制限がかかっているようで、行列がなかなか進まない。
まあこれは予測できたこと。
前に1回乗ったことがあるが、特別展望台行きのエレベーターが狭いのだ。
午後2時12分に並んでから、特別展望台のチケットを買ったのが2時30分(¥600)。
エスカレーターと階段で上って、エレベーター前に並び、
2時40分、エレベーターに乗って、遂に特別展望台へ。

特別展望台自体は混雑していなかった。
さっきよりさらに遠くの景色まで、
ゆったりと眺められる。
現在、塗装直し・点検中らしく、
ロープが張られているのはそのため。

さっきはほかのビルに隠れていた
サンシャイン60も見えるし、

六本木ヒルズと
東京ミッドタウンに挟まれた、
明治神宮、青山霊園の緑も見える。
ミッドタウンの背後は、新宿の高層ビル群。

帰りの行列に並びながら、
250メートルからの眺望を
今一度堪能した。

再び大展望台に戻ってきた。やっと地上に下りてきたという安堵感を感じる。
(ここだって150メートルあるのだが)

大展望台1階の名所は、
真下が見られるルックダウンウィンドウ。
お子さんたちの度胸試しの場となっている。
「やっぱりここは地上じゃないんだ」と実感。

最後に、今までゲーセン紀行で訪ねた場所をぐるっと見回して、エレベーターに乗った。
着いた所はフットタウンの屋上。
小さな遊園地になっている。よく晴れてて気持ちがいい。

見上げると、東京タワーの
複雑な骨組みが交差している。

大展望台行き階段があり、
その気になれば歩いて上れる。
少数ながらも、歩いて上っていく人がいた。
下りてきた人もいる。

東京タワーのホームページはこちら

階段でフットタウンの中へと下りる。
お腹がすいたなあと思って、時計を見たら午後3時40分。そりゃすくはずだ。
1階のレストランが、団体利用の準備中だったので、2階のフードコートで食事。

東京タワーがすごいのは、
タワーだけではなく、このフットタウンにも
見どころが多いところだ。
まず4階へ上がり、
トリックアートギャラリーを見る。
(入館料¥400だが、セット券に含まれている)

ここは、だまし絵の美術館。
鏡像だと思ったら実像だったり、平面だと思ったら立体だったり。
動物が隠れた風景画。生首のような写真が撮れる箱。
滝の錯視を利用して、雲が動いて見える絵など。

続いて、内閣府が作った
「感 どうする経済館」。(入館無料)
日本の経済をわかりやすく解説した施設。
日本のGDPと借金が、恐ろしい勢いで増えていく
「日本経済の足音時計」が目立つ。

1万円で何が買えるか、1万円稼ぐのに何時間働けばいいかを示した「100の1万円」。
銀座の土地だと4.5平方センチで、ニュージーランドだと0.34平方メートル。
地雷の撤去は0.14個しかできないが、地雷そのものは18個も買える。
日本で稼ぐには5.5時間だが、エチオピアだと10か月もかかる。

このほか、さまざまな地域活性化の実例などが紹介されている。

経済館の向かいには、
日本の歴史や総人口、物価、
国勢調査のデータなどを展示した
「とうけいプラザ」があった。(入館無料)

(※トリックアートギャラリー、感どうする経済館、とうけいプラザは、現在はありません)

あと、このフロアにはゲームコーナーがあったが、
プライズ、プリクラ、キッズもの、エレメカ等が中心で、
面クリアー型ゲームがほとんどなかったため、ゲーム路銀は稼げず。

3階に移動し、東京タワー蝋人形館へ。
(入館料¥500、セット券に含まれている)
1970年(昭和45年)開業。
東京タワーでは古くからある施設だ。

まず、モンロー、ディーン、三船敏郎から、ブラッド・ピット、ジョディ・フォスター、
ジュリア・ロバーツ、マドンナなど、世界的スターの人形が並ぶ。
チャーチル、毛沢東、吉田茂などの政治家、毛利衛氏と向井千秋氏、
東京タワーの創立者・前田久吉氏の像も。
エジソンとアインシュタイン、G・W・ブッシュ現大統領。
ダイアナ妃は、対人地雷禁止キャンペーンで地雷埋設地帯を歩いたときの服装。
杉原千畝の紹介に、大きなスペースが割かれていた。

ダ・ビンチの『最後の晩餐』を蝋人形で再現。ダ・ビンチとモナリザの人形も。
ビートルズの人形は、『サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド』の
ジャケットに使われたもの
だそうだ。
しばらく紛失していたが、2006年にポール以外の3体が発見されたという。

ビロードのカーテンで仕切られた奥の部屋には、
中世ヨーロッパの拷問の様子が再現されていた。

最後はフランク・ザッパ、リッチー・ブラックモア、キース・エマーソンなど、
ロックスターの人形。

「不思議な散歩道 DeLux」。
(入館料¥500、セット券に含まれている)
ホログラムが展示されている。

立体的なのはもちろん、見る角度によって絵が変わるものや、
色のついたものまであり、おもしろかった。

ギネスワールドレコードミュージアムTOKYO。
(入館料¥700、セット券に含まれている)
ギネス認定世界記録を分野別に紹介。

入口に、「もっとも人気のあるテレビスター」明石家さんまさんのポップが立っている。

まず、世界一背の高い人(272センチ)。等身大の人形と、映像が見られる。
背の低い成人男性(57センチ)、体重の重い人(635キロ)の等身大人形もある。

私は一度ここに来たことがあるが、じっくり見ていくと時間が相当かかる。
(ネットで調べものをしているうちに、何時間も経ってしまうような感覚だ)
だから今回はざっと見て回ることにするが、
さまざまな冒険や、記録への挑戦が解説され、やっぱりじっくり見てしまう。
ゴキブリを多く食べる記録とか、トマトケチャップをストローで速く飲む記録とか。

エンターテインメント部門では、
最も売れたアルバム(スリラー)、興行収入最高額の映画(タイタニック)など、
音楽・映画・テレビショーなどに関する記録を紹介。

スポーツでは、シーズン最多安打記録を持つ
イチロー選手のユニホームやバット、グッズなどを展示。
さらに、ミハエル・シューマッハ、マイケル・ジョーダン、
モハメド・アリ、タイガー・ウッズのサイン入りグッズもある。
瀬古利彦さんのものもあった。男子25000メートルの世界記録を持っているそうだ。

自然や動物。最大・最小の犬や、降雨量最多・最小など。

いろんな記録があるが、その中には、
最も速く売れたゲーム機(プレイステーション、プレイステーション2)など、
テレビゲームに関する記録もあった。
最も開発費の高価なコンピューターゲームが、『シェンムー』(22億円)となっていたが、
そろそろこの記録は、抜かれているような気がする。

どのセクションにも映像が豊富に用意されていて、これらを見ているだけでも楽しめる。

小林尊さんが12分間に食べたホットドッグの模型(50本半)に驚きつつ、
日本人が持つギネス記録のコーナーへ。
三浦雄一郎さん(最高地点でのスキー、最高齢エベレスト登頂)、
山上兄弟のお2人(最年少マジシャン)、
タモリさんと『笑っていいとも』(同一司会者により最も多く放送された生番組)、
みのもんたさん(1週間で最も長時間、テレビの生番組に出演する司会者)など。

最後の部屋の壁から、原寸大の牛久大仏の指が突き出していた。
(世界一背が高い大仏)

ここにもテレビゲーム関連の記録があった。
世界一売れたテレビゲーム(スーパーマリオブラザーズ)。
世界一売れたドライビングシミュレーションゲーム(グランツーリスモ)。
世界一売れたDJシミュレーションゲーム(ビートマニア)。
世界一売れたサッカーゲーム(エレクトロニックアーツのサッカーゲーム)。

最も性能の高い携帯ゲーム機が、「ゲームボーイアドバンス」だった。
コンピューターの性能絡みの記録は、登録・認定の作業が、
技術の進歩の速さに追いつけないのかもしれない。

ミュージアムを出て、時計を見ると、午後6時を回っていた。
やっぱりこのミュージアムは、すごいボリュームだった。

(※DeLux、ギネスワールドレコードミュージアムTOKYOは、現在はありません)

1階の「東京タワー水族館」へ。
よかった、まだ開いていた(¥1,000)。
ここは観賞魚専門の水族館。

熱帯魚屋さんみたいな展示で、実際、値段のついている魚も多い。
しかし、きれいな魚や変わった魚が多くて、おもしろい。
電気ウナギ。いろんな種類のピラニア。
黒地に白い水玉模様のエイ(ポルカドット スティングレイ)。

スーパーレッドアロワナが何匹もいるが、
「¥2,500,000」という値札を見ると、すごく貴重な魚にみえてしまう。
いろんな種類の金魚や、鯉、亀もいて、ユニークだった。
東京タワー水族館のホームページはこちら

最後に2階でおみやげ物を見る。特に“東京名所”らしさを感じさせるのが、
開業当初から営業している17店舗が集まった、「東京おみやげたうん」。

ペナント、日本人形、置きもの、ちょうちん、模造刀、卓上温度計。
SMAPの歌にも出てきた、「努力」と「根性」絡みの物もかなりある。
ただし結局私が買ったのは、ストラップと、お菓子の「ひよ子」。

あと、1階の「TOKIO 333」で、
「おでんくん」と東京タワーをセットにしたストラップがあったので買った。
リリー・フランキーさんつながり。

外に出たら、すっかり日が暮れていた。
時刻は午後7時8分。
ライトアップされた東京タワーを
しばし眺めた後、
浜松町駅に向かって歩く。

東京タワーのホームページはこちら

何度も東京タワーのほうを振り返り振り返りしながら歩いたので、
駅に着いたときには、7時35分になっていた。
日が暮れる前だったら、ここから次の場所へ進もうと考えていたのだが、
今からだと、多分景色も見えづらいだろう。
この続きはまた次回としよう。

現在のゲーム路銀
¥19,625

今回のルート
1.国立新美術館 2.東京ミッドタウン 3.アークヒルズ
4.日本テレビ 5.旧新橋停車場 6.歌舞伎座 7.聖路加ガーデン
8.フジテレビ 9.築地本願寺 10.中央卸売市場(築地市場)
11.旧芝離宮恩賜庭園 12.浜離宮庭園 14.世界貿易センタービル
15.東京タワー 16.増上寺 17.六本木ヒルズ
18.有栖川宮記念公園 19.慶應義塾大学 20.泉岳寺
21.グランドプリンスホテル高輪・新高輪 22.品川プリンスホテル
23.大崎ニューシティ・ゲートシティ大崎 24.御殿山ヒルズ
25.品川グランドコモンズ・品川インターシティ 26.台場公園
27.パレットタウン 28.船の科学館
29.汐留シオサイト 30.ニューピア竹芝

MINATOあらかると(港区)
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