ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

96.本牧アップダウン
〜東京南部・川崎・横浜編(12)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥16,995




根岸

2007年9月16日。昨夜お腹を壊してバテていて、
今朝もその疲労からか二度寝して、出発が予定より遅くなる。
移動している間に体調が回復するというのがいつものパターンなので、
電車を乗り継いで何とか根岸駅へと向かうが、途中何度か引き返したくなった。
突然ぶり返した暑さもこたえる。

12時43分、根岸駅着。まずは、ここまでたどり着けてほっとした。
駅前の1番乗り場から、12時50分のバスに乗る。ベージュ地に青いラインの横浜市営バス。
中通りを前回とは逆方向に進んで、午後1時ちょうど、本牧バス停で降りた。
ゲーム路銀 ¥16,995-¥210=¥16,785

道の先にはマイカル本牧がある。
でも私は大通りへは向かわず、
脇の三渓園通り商店街へ入る。

歩くこと12、3分。
国指定名勝、三溪園(三渓園)までやってきた。
(入園料¥500)

入っていきなり、大池の向こうに、
三重塔が眺められるこの景色。
暑いけどよく晴れているので、
青空と緑のコントラストがいい。

ハスの葉が風にゆれている。

かやぶきの大きな家が見えてきた。
鶴翔閣といって、三溪園を造った原三溪が、
1909年(明治42年)に建てた自宅。

三溪記念館の展示を見る。
原三溪(富太郎)は、1868年(慶応4年)生まれの実業家で、
婿入りした原家の家業、生糸売込業をさらに発展させ、生糸の輸出で財を成した。
三溪園は、存命中の1906年(明治39年)から一般公開している。
1923年(大正12年)の関東大震災では、破壊された横浜の復興に尽力したそうだ。

三溪は古美術収集を行ない、作家への支援も行なっていたほか、
自身でも書や絵をかいていた。
岡倉天心と交流があり、横山大観や下村観山らも支援していたという。
しかし現在、コレクションの多くは散逸してしまったらしい。
この記念館では、三溪の墨絵や書、手紙などが展示されていた。

御門は京都嵐山・西方寺の薬医門を移築。
その先の内苑は、戦後になって公開されたエリア。

臨春閣は、紀州徳川頼宣が
紀ノ川沿いに建てた、
数奇屋風書院造りの別荘(重要文化財)。
狩野安信らが描いたふすま絵が残る。

透かし彫りが美しい、旧天瑞寺寿塔覆堂(重要文化財)は、
豊臣秀吉が、母・大政所の病気回復を祝って建てた寿塔の覆堂。
階段を上がると、かつて京都・伏見城で大名の控室だった月華殿(重要文化財)、
鎌倉・心平寺の地蔵堂だったとされる天授院(重要文化財)、
三溪が建てた素朴な茶室、金毛窟がある。

一枚岩でできた橋を渡ると、
障子の形が特徴的な聴秋閣(重要文化財)。
徳川家光が二条城内に造らせ、
のち江戸の稲葉侯邸内に移された。

春草廬(しゅんそうろ)は、織田有楽斎の作とされる茶室(重要文化財)。
京都・三室戸寺金蔵院にあった。

というように、見える建物見える建物がほとんど国の重要文化財。
これらも三溪が移築・保存した、コレクションの一環といえる。

三溪が建てた茶室、蓮華院の前を通って、臨春閣に戻ってきた。
御門から出て、続いて外苑を散策しよう。

その前に、池のほとりのベンチでひと休み。
体調は良くなったが、
休み休み行動しないとスタミナが不安だ。
池の近くは涼しくて良い。

うっそうと木々が茂る斜面の中の階段を、休み休み上っていく。

上り切った所に、入口付近からも見えていた、
旧燈明寺三重塔がそびえ立っていた。(重要文化財)
京都の燈明寺からの移築で、室町時代のものらしい。
現在、関東にある塔では最古だそうだ。
塔の下から、三溪園の池の一部や、
本当にこれで最後の横浜ベイブリッジ、
そして鶴見つばさ橋が見えた。

松風閣展望台から見える景色は、
海沿いの工業地帯。

三重塔へ戻る途中にあった出世観音に、今週の東京ゲームショウのイベント、
「レトロゲーム・アワード2007」の成功を祈った。


初音茶屋、横笛庵を通る。セミが鳴いている。
旧東慶寺仏殿(重要文化財)は、鎌倉・東慶寺からの移築。

その隣に、岐阜・白川郷の合掌造り、
旧矢箆原(やのはら)家住宅があった。
(重要文化財)
ダムの建設で沈む場所にあったので、
1960年(昭和35年)、当地に移築された。

この建物は、中に入ることができる。
半分は農家の造りだが、もう半分が書院造りになっている。
板敷きでいろりつきの広い部屋をはじめ、板敷き・畳敷き含め、とにかく部屋数が多い。
さらに2階もある。食器や農機具、養蚕の道具などが展示されていた。
床の丈夫なことと、屋根のがっしりした木組みに驚く。
1750年頃に建てられたとは思えないくらい頑丈。

最後の重要文化財は、旧燈明寺本堂。先ほどの三重塔と同じお寺からの移築。
1947年(昭和22年)、台風で被害を受けて解体されたが、
1987年(昭和62年)、三溪園に移されて復元。
十一面観音像が複製され、安置されていた。お参りする。

三溪園(三渓園)のホームページはこちら

園内を1周して正門に戻ってきたが、次は本牧市民公園へ行きたいので、南門へ向かう。

午後3時57分。南門から出ると、
そこは蓮池を渡る橋。
中国風のあずまやと建物がある。

別角度から見ると、
ここが断崖絶壁の下にあることがわかる。
かつてはここが海岸だったらしい。

上海横浜友好園。建物は玉蘭庁といい、内部も異国情緒を感じさせるたたずまいだった。

東へ歩き、運動広場を横切ると、
SLがあった。
D51の516号機。「昭和16年製造」とある。

転車台や車止めもあった。
転車台は、横浜機関区高島車庫に
あったものだそうだ。

サッカー場やテニスコートの脇を歩き、歩道橋を渡る。
さらに、長い階段を上っていく。きつい。
ふぐの碑と藤棚のある丘から、今度は下りていく。

ようやくたどり着いた、八聖殿郷土資料館。
1933年(昭和8年)、政治家・安達謙蔵が、
法隆寺夢殿を模して建てた八角形の建物。
八人の聖人(キリスト、ソクラテス、孔子、
釈迦、聖徳太子、弘法大師、親鸞、日蓮)
をまつっている。
現在は郷土資料館として、
農具や漁具などを展示しているのだが……、
開館は午後4時まで。今4時半。
閉まっていた。

その先の坂を下りて、本牧バス停に戻ろう。
わずかだけどランドマークタワーが見える。
住宅街で迷いかけるが、
どうにか、もと来た商店街に合流できた。

本牧バス停着4時51分。53分のバスに乗ろう。
2分遅れで来たバスは、5時5分、根岸駅に到着した。
ゲーム路銀 ¥16,785-¥210=¥16,575

駅前でポカリ飲んで休憩。お昼を食べてなかったので、売店でカロリーメイトを買う。
根岸駅周辺には、馬の博物館、市電保存館、根岸なつかし公園があるが、
全部回るときりがないので、次の駅へ移動することにした。

馬事文化財団(馬の博物館)のホームページはこちら
横浜市電保存館のホームページはこちら

5時27分発の大船行きに乗る。
引き続き左の高速道路と並行。右にプールと、マリコム磯子。
やがて左右とも住宅地に。左に側線があった。

5時29分、磯子駅着。
ゲーム路銀 ¥16,575-¥130=¥16,445


磯子(いそご)

磯子駅は、線路をまたぐ橋上駅。

トイザらスの2階に、
ゲームコーナー「ゲームイリンクス」があった。

2部屋に分かれていて、「RAINBOW CITY」にはプライズ、的当て、ミニ機関車。
「Cybernec City」にはプライズ、メダルと大型機。間の通路にプライズ、プリクラ。

外に出ると薄暗くなっていた。駅着6時ちょうど。もうひと駅だけ進んでおこう。
6時9分の大船行きを待つ。
風が通らない場所はまだ蒸し暑いが、ホームは風が通るのでさわやか。

磯子を出て、なお左に高速道路が延びる。
やがて根岸線の方も高架になり、6時11分、新杉田駅着。
ホームのすぐ隣に、高速道路の料金所が見えた。
ゲーム路銀 ¥16,445-¥130=¥16,315


新杉田

新杉田のゲーセンに今回行っておいた方が、
次回の予定が立てやすいのだが、
さすがに疲れた。
大事をとって今回はこれで引き上げよう。

6時33分の南浦和行きで帰る。
帰りの電車でずっと寝ていた。途中、立ったまま寝てしまったこともあった。

現在のゲーム路銀
¥16,315

今回のルート
1.弘明寺 2.横浜市電保存館 3.根岸森林公園・馬の博物館
4.マイカル本牧 5.三溪園 6.八聖殿郷土資料館
7.横浜ベイサイドマリーナ 8.横浜こども科学館
9.磯子カンツリークラブ 10.金沢自然公園 11.称名寺・金沢文庫
12.海の公園 14.横浜八景島シーパラダイス 15.野島公園

横浜市観光情報サイト  観光かながわNow
JR東日本  京浜急行電鉄  金沢シーサイドライン
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 97.東京南部・川崎・横浜編(13)」は、
横浜市の締めくくり、八景島シーパラダイス。
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