東京から仙台まで

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ワンダースワンの旅

18.成田エクスプレスの誤った使いかた
〜水郷編(1)〜


前回までのあらすじ
東京から仙台まで、海沿いの町々を、ワンダースワンのソフトを買いながら旅する企画
“tv-game.com的ワンダースワンの旅”
前回ついに犬吠埼に到達したゲイムマン。
今回は利根川に沿って、さらに北を目指す。(2000年3月20日)


まる1か月ぶりのスワン旅となります。
『TVチャンピオン』の収録その他があったもんで。
いよいよ4月6日放送! 皆さん、『ポケモン』のあとも
チャンネルを変えずに見てくださいね!

(首都圏以外の地域では放送日が異なるかもしれません)
さて今回は、成田エクスプレスでスタートです。
1991年のデビュー以来、
成田空港の利用客を運ぶために活躍しています。
最高時速は130キロ。
JR東日本屈指の、デラックスな特急なのです。

・・・でも席が空いてなくって、成田空港までずーっとデッキに突っ立ってました。
この特急の人気ぶりを、身をもって実感する羽目となりました。
皆さんも成田エクスプレスに乗るときは、
前日までに乗車券と特急券を買っておきましょう。

8時3分、新宿駅発。デッキには私のほかに、立っている人が5、6人。
12両編成ですから、全体ではかなりの人が、立ったまま成田まで行くようです。
新宿から中央線かと思ってたら、窓から見える景色は渋谷。
そういや埼京線ホームからの発車でした。
デッキでしゃがむと、腰にキているのがわかります。私も若くありません。
大崎の辺りで、総武線快速とすれ違いました。
横須賀線−総武線の地下線路を通って、東京駅に停車。
ここからは、成田空港までノンストップです。

ゲイムマンはなぜ成田エクスプレスに乗ったのか?
この続きはCMの後で!



東京駅で多くの人が乗り込んで、デッキの人数も倍くらいに増えてきました。
ので、ドア付近から、連結部の近くに移動します。

9時28分、空港第2ビル駅着。大半の人がここで下りていきました。
やっと座れると思ったのもつかの間、3分後に終点、成田空港に到着。
成田空港
9時32分、成田空港駅着。
定刻より4分ほど遅れたようです。
料金は\2,600。“立席”の料金なので、
通常より\510安いんだとか。

さて、私がなぜ成田空港までやってきたのか、説明しなければなりませんね。
前回銚子を回り終わって、今日はさらに北を目指すわけです。
銚子からバスに乗って鹿島神宮まで行くルートも検討したのですが、
やっぱり今までどおり、電車で行ったほうがいいだろうという結論に達しました。
理由は単純、潮来の水郷地帯に行きたかったから。
そうなると銚子から成田線に乗ることになるので、
銚子に行くときも成田線を通って、それぞれの駅の周りに、
ゲーム屋さんがあるかどうかをチェックしておこうと思ったのです。
んで、成田線に行くなら成田エクスプレスかな、と。
この特急は朝の上りと夜間の下り以外、成田駅には止まらないんですが、
成田空港から快速エアポート成田なり、京成の電車なりで成田に戻って、
10時20分発の電車で銚子に行こうと考えたわけなのです。
んで、成田空港にやってきました。
上り電車に乗り換えるだけなら、
何も空港の中まで来ることはないですし、
そもそも成田空港駅ではなくて、手前の
空港第2ビル駅で下りるべき。
でもせっかくだから、
ちょっとだけ空港見学してみたくなったのです。

ただその場合、改札を出た先にある、検問所を通らなくてはなりません。
見学入場であることを告げ、身分証明のために運転免許証を見せました。
今日はこのために、運転免許証を持ってきていたのです。
いつも電車で移動してはいますが、私が免許を持っていないわけではありません。
めったに使わないために、今ゴールドカードになっちゃってますが。
ちなみに、日によっては見学ができないこともあるので要注意。
展望デッキを見つけたので
行ってみました。
ちょうどシンガポール航空の
飛行機が離陸するところ。
けっこう人がいました。

成田国際空港(当時は新東京国際空港)のホームページはこちら

と、慌ただしくも見学を済ませて駅に戻りました。
京成のほうが本数が多いと思い、成田への切符を買うと、
次の電車は10時13分、羽田空港行き。
慌ててJRのほうも見ましたが、こちらは10時13分、成田エクスプレス。
・・・成田に10時20分には着けないことが確定。
駅に戻った時点で既に10時5分でしたからねぇ。
成田空港を満喫しすぎ。

さあしかし、10時20分に間に合わないとなると、
この後の予定がまったく変わってきます。

10時20分の電車に乗れていたら、銚子着は11時34分。
ぬれせんべいでも買って、42分の電車で立つ予定だったのですが。
このままでは42分どころか、次の13時15分銚子発にも乗れません。
とりあえず京成の特急に乗りました。
そーだ、このまま成田を通り過ぎて佐倉で下り、
総武本線に乗り換えることにしましょう。
京成の佐倉駅とJRの佐倉駅は、かなり離れているらしいですが、
多分バス便があるでしょう。なければタクシーでもいいですし。
10時34分、京成佐倉駅に着きました(\450)。
この電車、「エアポート特急」という名前ではありますが、
特急料金なしで乗ることができます。

実は成田から素直に、次の11時43分の電車に乗っていれば、
13時2分に銚子に着き、13時15分の上りに乗れていたのだが、
ゲイムマンはこのことを知らなかったのだ。

 
佐倉
京成佐倉駅前です。
バスはあるにはあったのですが、次が11時15分。
タクシーで行くことにします。
10時41分にタクシーに乗って、
JR佐倉駅に着いたのが10時49分。\900。
思っていた以上に、京成とJRは離れてました。
銚子行きの切符を買って(\1,110)、
改札をくぐると、次の銚子行きは53分。
ラッキー!

で、銚子に着いたのは12時14分です。
今朝の成田エクスプレスと同じくらいの時間、乗っていたことになります。
まあ、今度は座ることができましたけどね。成東の一つ前、日向駅から。
駅の売店で、銚子電鉄のぬれせんべいを10枚買いました(\820)。

前もってわかってたことですが、次の成田線は13時15分。
きっかり1時間待ちです。
そーだ、せっかくだから・・・と、また『デスクリムゾン』用語が出ちゃいましたが、
隣の松岸駅まで行ってみようと思います。
松岸なら、総武本線も成田線も通っていますから。
さっきせんべい買ったときのおつり、\180で切符を買って、
今まで乗ってた電車で逆戻り。
銚子の街に別れを告げて、12時20分発、24分着。

 
松岸
天気予報に反してよく晴れて、暖かくなったのですが、
風がかなり強くなってます。
松岸駅の前にあるのは、パン屋と大衆食堂と歯医者。
でも1本向こうの道が、国道356号線です。
126号線同様、スワンを大量ゲットできるでしょうか?

356号線沿い、姉ヶ崎で『電車でGO!』をゲットしたタカヨシがありましたが、
松岸のタカヨシは、本&レンタルビデオの店でした。
また、近くにあったカスミというスーパーにも立ち寄りますが、スワンなし。

そろそろおなかがすいてきました。
ファミレスを見つけたのですが、時計を見ると12時47分。次の電車は13時19分。
ファストフードではないので、30分ではちょっとキツいです。あきらめます。
駅に向かって歩いていくと、運良くほっかほっか亭を発見!
税別\290のキムチカルビ丼を買い、12時58分松岸駅着。
切符\180を買った後、待合室でキムチカルビ丼を食べました。
\290とは思えぬおいしさ。
ここからようやく成田線に入ります。
内房線で青、外房線で赤、東金線で青、
総武本線で黄色だった行先表示盤の色が、
成田線では緑色です。

13時19分、松岸駅を出発。
一見複線に見える線路ですが、間もなく左右に分かれます。
私の乗った電車は右側、キャベツ畑の中の線路を進んでいきます。
13時25分、次の椎柴駅で下車しました。
私を除いて、下りた人のほとんどが、高校生以下の少年少女。

 
椎柴(しいしば)
椎柴駅は無人駅でした。
事前の予定では、
ここは通過することにしていたのですが、
おととい(3月18日)テレビでニュースを見て、
急きょ立ち寄ることに決めました。

駅から356号線を歩きます。
猛烈な向かい風。
舗装道路なのに、なぜか砂煙が。
砂粒が顔にぶつかります。目に入ります。
10分ほど歩くと、
真新しい橋のたもとに着きました。
利根かもめ大橋です。
以前、東京からバスで銚子に向かう際、
この辺りを通ったことがありますが、
そのときはまだ開通前でした。
おとといのニュースで、
この橋が開通したことを知り、
こうして今日やってきたのです。
歩道があります。
現在13時49分。時間もあるので、
少し歩いてみることにしましょう。
利根川の広さに圧倒されました。
車はけっこう通っています。
さすがに橋を渡りきるほどの時間はないので、
このへんで引き返すことにします。
路傍に植えられたパンジーも、
この風にはへきえきしている様子。

駅に着いたのが14時14分。次の電車は33分。
成田行きホームにある待合室に、お年寄りが数人いて、風をよけていました。

電車は定刻に出発。
やや家並みが続いた後は、広大な田園地帯。
ビニールハウスも目立ちます。
右手に利根川が見えました。
下総豊里(しもうさとよさと)駅着。住宅地で、駅の裏手は木材置き場。
店が見当たらなかったので、ごめんなさい通過します。
再び田んぼが広がる中、右手に国道が並行するのが見えます。
下総橘(しもうさたちばな)着。豊里と同じ理由で通過します。
左が田んぼ、右が家並みになっているのは、
やはり右側に国道があるからでしょう。
学校などの大きな建物もあります。
14時49分、笹川駅着。下車します。
無人駅から乗ったので、\230をここで精算。

 
〜下総豊里〜下総橘〜笹川
今の若いかたは、ご存じないかもしれません。
実際私も、下調べをするまで知らなかったのですが、
ここ笹川は、講談『天保水滸伝』の舞台だとか。

『天保水滸伝』は、笹川繁蔵、飯岡助五郎という、
二人の侠客の勢力争いを描いた話です。
ここ笹川は、繁蔵の出身地であり、二人の決戦が行われた場でもあります。
東庄町のホームページに、詳しい内容が書かれています。
基本的に繁蔵が主人公で、助五郎が悪役なのですが、
助五郎の出身地である飯岡町のホームページには、
講談で語られるのとは違った見方が書かれているので、
見比べてみるのもおもしろいかと思います。
(※飯岡町は2005年、合併により旭市となりました)

というわけで、ここでのお目当ては、天保水滸伝遺品館。
駅から徒歩5分だそうです。行ってみましょう。
・・・見つかりません。
利根川沿いのセメント工場に出てしまいました。
すれ違う人すれ違う人に道を尋ねまくって、
やっとのことでたどり着いたのが延命寺。
笹川繁蔵、勢力富五郎の碑と、平手造酒(みき)の墓が立っています。
三士の碑の前に、「笹川繁蔵乃勝負石」と銘打たれた
黒みかげ石のサイコロがありました。
ゲームブック評論でデビューした私にとって、
サイコロというのは特別な思い入れのある道具なのです。
「神仏を念じつつ、此の勝負石に触れれば
 必ずや勝者とならむ」とあったので、
そのとおりにお祈りしてきました。

諏訪大社という名の神社の境内で、やっと見つけました天保水滸伝遺品館。
しかし、「月曜休」。
今日は3月20日、春分の日なのですが、
たとえ祝日であっても、月曜は休みみたいです。
こういう結末で東庄町を去るのも心苦しいのですが、
おかげで駅に着いたのは15時43分。48分の電車に間に合いました。

今度は車窓左が山、右が広大な田んぼになりました。
その後、左も平地に。右にはソニーの工場があります。
次の小見川駅で下車。

 
小見川(おみがわ)
15時55分、小見川駅着(\180)。
とりあえず、国道356号に出てみましょう。

356沿いに第一家電を発見!
でもゲーム機がありません。
「すいませんウチ扱ってないんですよ」
引き返しまーす。

逆方向に行って、川を渡ったところに、「小見川町商工図」の看板を発見。
地図にいくつか店の名前が書いてあるものですが、
何と、駅のすぐ近くに、「ファミコンタイガー」の文字が!
帰りに寄ることにします。
まずはこちら、善光寺へ。
初代松本幸四郎のお墓があります。
ここもわかりにくい所にあったのですが、
迷ってる間に偶然見つけました(笑)。
本堂上部に、鮮やかな色の
飾りがありました。

一般の墓地の真ん中に、初代松本幸四郎の墓が、
夫人のものと並んで立てられていました。
手を合わせてお祈り。
「直接の血縁関係はないかもしれませんが、
 松たか子さんの文部大臣賞新人賞受賞おめでとうございます

さて、時計を見ると16時40分。次の電車は47分。
ファミコンタイガーも調べなきゃならないし、乗れません。その次は17時39分。
駅の近くで、ファミコンショップを発見。「タイガー」という名前ではなかったので、
商工図に書いてあったのと同じ店かどうかはわかりませんが。
スワン発見!
ただし、すべて中古ということだったので、今回は購入を見送りました。
中古ソフトは数に入れないことにしていますので。
スーパーファミコンの棚に、『美食(グルメ)戦隊薔薇野郎』を発見!
私が以前、今はなき『日経ゲームライフ』誌で、
「トンデモタイトルBEST5」の第1位に選んだゲームです。
主人公が、「爆発男爵ぼんじゅ〜る」「爆発貴婦人まどもあぜる」
「大爆獣とれびあ〜ん」
っていうあたりで、どんなゲームか想像がつくかな、と。
そんな『美食戦隊薔薇野郎』が、今なら\2,800!
食指がちょっと動きかけたのですが、思いとどまりました。

小見川駅に戻ってきたのが17時6分。
桜まつりの城山公園にも行きたかったのですが、行ってしまうと
17時39分の電車に乗り遅れてしまいます。
これに乗れないと、その次は何と19時1分!
まだ桜の咲くような時期でもなかったので、城山公園行きは、やめておきました。
ホームの屋根に、ぼんぼりが下がっておりました。
桜まつりのときには、城山公園が、
このようなぼんぼりで彩られるのだそうです。

さっき善光寺へ行くときに越えた川を、今度は電車でまた越えます。
左手にこんもりとした山が見えてきました。
ジグザグにのびる山道に沿って、ぼんぼりが。
ということは、ここが城山公園なのでしょう。
やはり桜の花は見られませんでした。もっとも、山の向こうに夕日があって、
シルエットになってたからかもしれませんが。

17時45分、次の水郷駅で下車します(\180)。
特別これといった名所のないこの駅で下りるのは、
今回のタイトルが「水郷編」だから、という単純な理由ではもちろんありません。
事前にインターネットで調べたところ、この駅の近くに、
ショッピングセンターがあるらしいことがわかったから。
つまり、純粋にスワン獲得が目的なのです。

 
水郷
繰り返しますが、ここ水郷駅の付近には、
特別これといった名所がありません。
それだけに、この駅舎には驚きました。
駅自体は無人駅なのですが、
喫茶店がテナントとして入っているので、
このようなハイカラな駅舎になったのです。

駅舎の向かいに立てられた説明板によると、
水郷駅が設置されたのは、佐原−松岸間の路線が開通した1931年。
道路網が整備される前は、ヘラブナ釣りをする人々がよく利用していたのだとか。
現在の駅舎は、平成5(1993)年6月に立て替えられたものだそうです。

国道に出ました。
でも、正面にガソリンスタンドと、佐原市・小見川町の境があるだけで、
ショッピングセンターなど見当たりません。
佐原市側をしばらく歩いてみましたが、見つかりません。
駅前に戻ってきて(この時18時1分)、気が着きました。
「そうか、ネットで見たのは小見川町のホームページ。
 ショッピングセンターがあるのは小見川のほうだ!」
で、逆の方向に歩いてみました。
・・・民家しかありません。
18時15分、あきらめて引き返します。

ホームページに掲載された地図では、確かに駅のすぐそばに
ショッピングセンターがあるように見える。
しかし、イラストマップなので、
道路や建物の位置が、必ずしも正確にかかれているとは限らない。
どうやらこの地図では、水郷駅が実際よりかなり東に寄っていたようだ。


次の電車は19時7分。ちょうど駅に喫茶店があることですし、
コーヒーか何か飲みながら、待ち時間を過ごしたいと思います。

水郷駅に戻ってきたのが18時24分。
喫茶店は、・・・「準備中」になっていました。
43分待ち。長いなぁ。
今日は春分の日。真冬に比べると日は長くなりましたが、
さすがにこの時間、外は真っ暗。
外に出て、もう一度駅舎を眺めてみました。
空に星がまたたいています。
夜空の星と、この駅舎とがマッチして、
メルヘンの世界然とした景色を作っています。

もっとも、三脚か何かを使って、
かなり長い間シャッターを開けておかないと、
星って写真に写らないんですよね。

しばしこの景色に見とれていましたが、
寒くなってきたので、また駅の中に引っ込みました。

43分待って、19時7分の電車に乗りました。
左右真っ暗ですが、右に道路が並行しているのが、街灯でわかります。
次の香取駅着19時12分。
今回は降りませんが、「ワンダースワンの旅」再開の時は、
この香取駅からスタートします!

ゴールの仙台まであと
85駅


今回のルート

成田市観光協会  佐倉市観光協会  銚子市観光協会
東庄町観光協会  香取市観光公式サイト(旧・小見川町、佐原市)  ちばの観光まるごと紹介


次回はマル秘特別企画(前編)

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