「よこはま妖精アドベンチャー1986」に登場する 流行

「よこはま妖精アドベンチャー1986」には、1986年、もしくはそれより少し前に
流行したもの、話題となったものが、多数登場します。
世間一般に流行したものもあれば、
ファミコンやパソコンでヒットしたゲームのパロディーもあります。

ここでは、「よこはま妖精アドベンチャー1986」に登場したパロディーの元ネタを並べてみましょう。
既にゲームをプレイされた方は、どれがどこに出てきたか、確認するために
再度プレイしてみてはいかがでしょうか?

各章のサブタイトル

各章のサブタイトルは、当時ヒットした歌謡曲のタイトルをもじったものです。
なんとかあいたいアイドルなんてったってアイドル(小泉今日子、1985年)
ロマンテイック まとまらないRomanticが止まらない(C-C-B、1985年)
みずのうえに あいをこめて水の星へ愛をこめて(森口博子、1985年)
つばさのおれたセイルシップ翼の折れたエンジェル(中村あゆみ、1985年)
せんとうにまけたらマリリン1986年のマリリン(本田美奈子、1986年)
アワ レボリューションズMy Revolution(渡辺美里、1986年)
あおいスタジアム青いスタスィオン(河合その子、1986年)
じゅんしんなヒーローダンシング・ヒーロー(荻野目洋子、1985年)



世間一般で流行したもの、話題となったもの

スチュワーデス物語(1983年のテレビドラマ)、スクール☆ウォーズ(1984年のテレビドラマ)
時をかける少女(1983年映画化。ラベンダーの香りが鍵になる)
上海バンスキング(1984年映画化。チャイナドレスが印象的)
ネバーエンディング・ストーリー(日本では1985年に公開された映画。幸運の竜・ファルコンが登場)
バック・トゥ・ザ・フューチャー
 (日本では1985年に公開された映画。銀色の車・デロリアンがタイムマシンになる)

ドラゴンボール(1986年アニメ化。初期の悟空は筋斗雲に乗って空を飛んでいた)
にんげんっていいな(1984年から、「まんが日本昔ばなし」のエンディングテーマになった)
北斗の拳
 (1984年アニメ化。「あたたたたた」「お前はもう死んでいる」「ひでぶ」などの流行語を生む。
 「ポートピア連続殺人事件」「オホーツクに消ゆ」「軽井沢誘拐案内」に、「あたたたたた」というセリフが出てくる)
ドラえもん のび太と鉄人兵団(1986年公開の映画)
プロゴルファー猿(1985年からアニメ化。ヌンチャクドライバーを使う竜選手が登場)
幻夢戦記レダ、ドリームハンター麗夢
 (ともに1985年のオリジナルビデオアニメ。主人公の女性がビキニアーマーをつけて戦う)

ヤマハポピュラーソングコンテスト
 (通称ポプコン。1969年から続く音楽コンテストだが、1986年に終了した)
CD(1980年代半ばから、レコードに代わって音楽の記録媒体の主流となる)

加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ
 (1986年スタートのテレビ番組。「8時だョ!全員集合」の後番組。2人の探偵が活躍)
オレたちひょうきん族
 (番組スタートは1981年。1986年当時、タケちゃんマンの敵はパーデンネンだった)
Wコミック(「お笑いスター誕生」で人気だった漫才コンビ)
悪役商会(1983年結成)
A地点からB地点まで/そうなんですよ川崎さん
 (ザ・ぼんちのギャグ。1980年〜1981年に流行した。アフタヌーンショーのパロディー)

阪神タイガース(1985年、21年ぶりのリーグ優勝。日本シリーズにも勝利した)
バックスクリーン3連発
 (その年の4月、阪神のバース、掛布、岡田の3選手が、巨人の槙原投手から3者連続ホームランを放った)
KKコンビ
 (1983年〜1985年、PL学園で活躍した桑田・清原両選手のこと。卒業後ともにプロ野球入りした)
卍固め(アントニオ猪木選手の技。猪木選手は1986年当時、UWF勢と抗争していた)
ウエスタンラリアット
 (スタン・ハンセン選手の技。ハンセン選手は1986年当時、全日本プロレスで活躍中だった)
極悪同盟(ダンプ松本選手を中心とする女子プロレスの悪玉軍団。
 1980年代半ばに活躍し、クラッシュギャルズを苦しめた)
千代の富士貢(1985年、1986年と、2年連続で年間最多勝を達成した)
シンボリルドルフ
 (1984年の三冠馬。1985年にも有馬記念などを制して七冠馬と呼ばれた。1986年に海外遠征)

キリンレモン(定番のロングセラー)
おはようからおやすみまで(1980年から1990年までの、ライオン株式会社のキャッチフレーズ)
けい子さんのいなりずし(1985年、セブンイレブンのCMが話題となる)
ウーパールーパー
 (1985年、日清焼そばUFOのCMで人気になる。メキシコサラマンダー、アホロートルのアルビノ種)
禁煙パイポ(CMの「私はコレで会社を辞めました」というセリフが、1985年の流行語になる)

ハレー彗星(1986年、地球に接近する)
三国志
 (1982年〜1984年のNHKの人形劇や、1985年に発売された光栄のシミュレーションゲームで人気となる)
埼京線(1985年開業)
国際科学技術博覧会(つくば'85)(1985年開催。記念コインが発行された)
コスモ星丸(つくば博のマスコットキャラクター。
 コスモ星丸と同じように、頭から星が2つ突き出したカチューシャがはやる)
セーラーズ
 (おニャン子クラブのメンバーが着ていたことで流行したトレーナーやパーカーのブランド)
テレホンカード(1985年のNTT設立の頃から、コレクターズアイテムとして人気を博す)
エリカ号
 (1981年から世界一周に挑戦したヨット。1986年、蒲郡に無事帰還する。
  2011年まで蒲郡水族館に展示されていた)
巨大迷路(1980年代にブームとなり、全国各地に作られた)



ファミコンゲーム

ゼビウス(ナムコ、1984年)(アーケード版は1983年) ボスキャラ・アンドアジェネシスが登場。
ドルアーガの塔(ナムコ、1985年)(アーケード版は1984年) グリーンスライムを3匹倒すと……。
スーパーマリオブラザーズ(任天堂、1985年) レンガをたたくとコインが出現。
ポートピア連続殺人事件(エニックス、1985年)(パソコン版は1983年)
 地下迷宮にウィザードリィをオマージュした落書きが。/虫眼鏡で「ここだよ ここ!」
ゼルダの伝説(任天堂、1986年) 各迷宮の名前が「LEVEL〜」。



パソコンゲーム

デゼニランド(ハドソン、1983年) 埼玉の遊園地が舞台。
サラダの国のトマト姫(ハドソン、1984年)(ファミコン版は1988年) 大根のロボットが登場。
北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ(アスキー、1984年)(ファミコン版は1987年) 人形が鍵を握る。
ウィザードリィ(アスキー、1985年)(米国版は1981年、ファミコン版は1987年) 地下迷宮RPGの原点。
軽井沢誘拐案内(エニックス、1985年)
 このゲームに限ったことではないが、当時のアドベンチャーゲームには、お色気要素の強いものが多かった。



ゲームブック

火吹山の魔法使い(社会思想社、1984年)(英国版は1982年) 歌うツルハシが迷宮工事。
バルサスの要塞(社会思想社、1985年)(英国版は1983年) 最初の選択肢が「医者・商人・宿泊客」。
ソーサリー 魔法使いの丘(東京創元社、1985年)(英国版は1983年) 最後の敵がマンティコア。
ソーサリー 城砦都市カーレ(東京創元社、1985年)(英国版は1984年)
 悪質な“願いの井戸”。/前作「魔法使いの丘」に現れた刺客・フランカーが再登場。
ゼビウス(東京創元社、1985年) アンドアジェネシスに似た形の神殿が登場。



偶然の一致?

なぜか、1986年にはなかったはずのものと、よく似たものも登場します。
偶然の一致ということで、どうぞお許しください。

●「そのとき、ちいさな かぜが とおりすぎていった」
というフレーズが頻繁に出てきますが、
ゲーム「リアルサウンド 風のリグレット」(ワープ、1997年)で、
主人公・野々村博司の頭の片隅を記憶のかけらが横切るときのフレーズとは
関係ありません、ということにしておいてください。

●レベル5にて、
「ミモザさん、ぼくの こたえは これだ!」
「ナゾが かいめい されたです!」「ナゾは とけるから おもしろい」
というセリフが出てきますが、
ゲーム「レイトン教授と不思議な町」(レベルファイブ、2007年)とは多分関係ありません。
レベル5に出てくるのもおそらく偶然です。

時代考証 使用文字 流行 グラフィック

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