ゲイムマンのダイスステーション 日本縦断ゲーセン紀行
128.そろそろゲーム路銀を真剣に稼がなきゃ
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。 2009年11月29日。静岡でこだまから在来線に乗り換える。 前回は焼津で終了したが、もう少し先、島田のホテルに泊まる。 駅到着午後8時3分。外は雨が降っていた。 1階は改装工事中だったが、静かで、安い割にいい感じのホテル。 テレビつけたらちょうど内藤大助VS亀田興毅が始まって、気になったが、 まだ晩ごはんを食べてなかったので、近くの居酒屋で食事した。 翌30日。8時頃起床してホテルで朝食をとり、9時23分の熱海行きに乗る。
9時55分の電車で先へ進む、というか引き返す。3両編成の211系。 アパート・マンションの並ぶ風景から、一戸建てと農地が混在する風景へ。 道路の高架を何度かくぐる。新幹線の高架が、右から来て左へ去っていく。
駅の北にある大きな通りを西へ歩いて、ゲーセンを探すことにした。 市境を越えて藤枝市に入った。ロードサイド型店舗の大きな看板が目立つ。 工場もいくつかある。ツムラの工場は特に大きい。今日は月曜日、普通の人は働いている。 駅から歩くこと15分。
奥へ行ってみた。プレハブの建物があり、その前で2人の男性が球を打っている。 建物の中には、かなり多くのゲーム機が。 バッティングセンターのおまけではなく、ゲーセンとしても意外と本格的。 プライズ、音ゲー、エアホッケー、パチンコ・スロット。 レースゲームは頭文字D5。麻雀格闘倶楽部にMJ4、ホースライダーズ2、 ベースボールヒーローズ2009覇者といった、オンラインものまである。 ビデオゲームは、バーチャファイター5R、鉄拳6、テトリスなど。 『バーチャファイター5R』をプレイする。2プレイ¥100。 しかしキャラ選択画面で、うっかり、手がボタンに触れて、鷹嵐を選んでしまい、 1面でゲームオーバー。 しかもうっかりコンティニューしてしまい、また1面でゲームオーバー。 もう¥100投入し、あらためてサラを選択。1プレイめは6面クリア。 だが2プレイめでは、選んだモードが悪かったようで、1面でゲームオーバー。 トータルで-¥200、+¥300。結局¥100しか増えてない。 (ゲーム路銀 ¥7,615+¥100=¥7,715)
ここはプライズもあるがわずかで、音ゲー、オンライン&麻雀、 そして何よりビデオゲームが多い。いろんな対戦格闘、それにシューティング。 格闘ゲームのリーグ戦星取表とトーナメント表が、ホワイトボードに記されていた。 私は、慣れない格ゲーを敬遠して、 『ハイパービシバシチャンプ』をプレイする(1プレイ¥50)。 しかし2面しかクリアできず。これではイカン。 『ストリートファイターZERO3』をプレイ。しかし、1人めのザンギエフに負けた。 こちらも1プレイ¥50だったので、結果この店ではプラマイゼロ。 ちなみにこの近くにはもう1店、ジョイスクエアZIPANGUという店もあった。 四角い建物を、武家屋敷風の塀と門が囲んでいる。 ただしここは料金後払い式とのことで、 ゲーム路銀の計算が面倒になるかなと思って、入らなかった。 対戦格闘ゲームをやると体感温度が上がる。しかも今日は天気が良くて暖かい。 11時52分、西焼津駅に戻ってきた。100分近くを費やして、 西焼津ではトータルでプラス¥100。電車賃にもなってない。 11時57分発の浜松行きに乗った。さっきと同じく211系3両。 最後尾の車両を一部区切って、荷物室にしていた。 出発してすぐ東名高速道路をくぐる。右手にさっきのツムラの工場。 さらに明治製菓の工場も見える。 掲げられたロゴが新しいものではなく、昔からなじみのある斜体のまま。 私が小さい頃は、あの「iji」が1つの文字に見えて、何と読むかわからなかったもんだ。 お寺の横を通って、12時ちょうど、藤枝駅に降りた。 (ゲーム路銀 ¥7,715-¥180=¥7,535)
藤棚の下を通り、スクランブル交差点を渡る。 交差点に流れるメロディーが『ふじの山』だった。 “富士山文化圏”はまだ続いているようだ。 お腹がすいたので、少し早いけど昼ごはんにしよう。 アピタのフードコートで、クォーターパウンダーを食べた。 さてこの後はセガワールドに向かうのだが、 そこでゲーム路銀をかなり稼がなくてはならない。 明日から大井川鐵道に入るからだ。行って帰ってだいたい8千円強。 フリーキップだともっとずっと安くなるが、ゲーム路銀は正規の運賃で計算する決まり。 今のままでは大井川鐵道の途中で、ゲーム路銀が尽きてしまうのだ。
入ってみたらそこはマルハンだった。 同じ建物にあるはずだけど、セガに行く道が見つからない。 横の入り口から入り直したら、そこに階段があり、上がった先がセガワールドだった。 プライズ、プリクラ、メダル、オンライン。ビデオゲームは対戦格闘中心。 ……やばい。ゲーム路銀の稼げそうなゲームがない。 とりあえず、『麻雀ホットギミックインテグラル』をプレイ。2人めで終了。 再プレイするが3人めで終了。プラスたったの¥100。らちがあかない。 乱入者が来ないことを祈りつつ、『バーチャファイター5R』をプレイ。7面クリア。 もう1回プレイして、やはり7面クリア。暑くなったのでアクエリアスを飲んでひと休み。 さらに2回プレイした。いずれも9面までクリアできた。 平日の昼間で、乱入者が現れなかったのが幸いした。 (ゲーム路銀 ¥7,535+¥2,900=¥10,435) 対戦格闘ゲームを32面もクリアすると、さすがに疲れた。午後2時35分、藤枝駅に戻る。 2時40分発の下り電車で先へ進もう。211系5両編成。 マンション群を抜け、左にエスパルスの練習場。住宅街にだんだん農地が増えてくる。 緑の苗が植えられている所もあった。 六合駅は通過しますごめんなさい。駅の左に学校のグランド。その先に自動車学校。 川を渡る。引き続き住宅と農地が続く。2時47分、島田駅着。 (ゲーム路銀 ¥10,435-¥190=¥10,245)
私が宿泊しているホテルがこの近くにあるが、ホテルには戻らず、駅西通りをまっすぐ歩く。
私もお参りする。水と大地の神、そして安産の神であり、 帯祭りには安産祈願の意味もあるらしい。
大井神社のホームページはこちら 大井神社から西へ行くと「川越遺跡」があり、かつて旅人が川札を買った「川会所」や、 川越し人足が集まっていた「番宿」などが復元されているらしい。 でもここから2キロくらい先なので、そちらには向かわず、島田駅まで戻る。 駅から南へ2キロ行くと、蓬莱橋という長い木造の橋が、大井川にかかっているらしい。 「世界一の長さを誇る木造歩道橋」として、ギネスに認定されたそうだ。
影は長くなったが、まだ4時前だ。もう少し先へ進むとしよう。 島田までは、日中1時間に6本だった電車が、ここからは3本に減る。 ここからの下り電車のほとんどが浜松行きだ。 幸い、3時48分発の電車に乗れた。313系+211系の6両編成。 島田を出ると、左右とも工業地帯。それを抜けるといよいよ大井川だ。 江戸時代、大井川には橋が架けられず、 東海道を通る人々は、人足の肩車や蓮台で渡っていたのだが、 水かさが増すと通行止めになってしまうため、 「箱根八里は馬でも越すが 越すに越されぬ大井川」とうたわれた。 『東海道中膝栗毛』では、弥次さん喜多さんが、渡し賃を安く上げるため、 侍に扮して人足と交渉するが、見破られて失敗。 結局、普通に蓮台に乗って渡るのだが、 「大井川の水さかまき、目もくらむばかり、今や命をも捨てなんと思ふほどの恐ろしさ」 と書かれている。 そんな大井川にも、1879年(明治12年)に、前述の蓬莱橋が架けられる。 1889年(明治22年)には東海道本線が開通。 1900年(明治33年)に作られた『鉄道唱歌』では、 「むかしは人を肩にのせ わたりし話も夢のあと」とうたわれている。 「越すに越されぬ大井川」は、この時点で既に過去のものとなっていたのだ。
大井川を渡ると、山の中に入ったようで、 右手の景色だけが高架線みたいになり、町並みがよく見渡せる。 そして遂に、左右の車窓に、茶畑が見られるようになってきた。 午後3時53分、大勢の学生さんたちと一緒に、金谷駅で降りた。 (ゲーム路銀 ¥10,245-¥180=¥10,065)
駅前に掲げられた地図を参考に、ガード下を通って駅裏へ回る。黄葉がきれい。 住宅地の中の坂を、あえぎあえぎ上っていく。
石畳を歩いてみた。舗装道路に比べると、決して歩きやすくはないが、 昔はこれでも、土の道よりはましだったのだろう。 左に茶畑があるが、そこを過ぎると、
行きは心臓に来るが、帰りはひざに来る。 ものすごく暑く感じられる。腕まくりまでして、どうにか石畳を通り終えた。 坂の下にある「石畳茶屋」は、午後4時閉店、しかも月曜は休み。 駐車場の自動販売機で、スポーツドリンクを買って休憩する。 昔の旅人の苦労を少しでも実感するという意味では、いい体験かもしれないが、 軽い気持ちでこの石畳を歩くことはおすすめしない。 午後4時半。辺りがどんどん暗くなっていく。 ひざに負担をかけながら、駅までの道を下りていく。雲間に満月が見え隠れする。 町の中に、『峠の我が家』のメロディーが流れた。午後5時だ。 それからさらに5分ほどかかって、ようやく駅へと生還した。 やっとベンチに腰を下ろして休める。 今日のゲーセン紀行はこれで終了だが、 明日に備えて大井川鐵道の駅舎へ入り、列車の時刻を確認する。 駅舎の中に貼られた数々の写真を見ているうちに、具合が悪くなってきた。 JRの駅へ戻って、再びベンチで休む。まだちょっと胸が苦しい。 5時30分発の上り電車に乗る。晩ごはんを食べるため、宿泊地の島田ではなく藤枝へ。
藤枝駅のベンチでもけっこうな時間休む。 6時近くにようやく立ち上がり、BiVi藤枝へ向かった。
BiViの入口でAEDを見つけて、安心した。 まあ、金谷の石畳からここまで移動してきて、1時間半たっても 心臓がちゃんと動いているんだから、今の私にAEDは必要ないはずだけど。 まだ6時台だからか、お店はどこも混んでなかった。 海鮮丼を食べたら、ようやく体調も落ち着いたので、電車で島田のホテルに戻った。 ¥10,065 今回のルート
静岡観光コンベンション協会(静岡市・焼津市・藤枝市・島田市) 焼津市観光協会 藤枝市観光協会 島田市観光協会 牧之原市観光協会 ハローナビしずおか(静岡県) JR東海 静岡鉄道 大井川鐵道 次回、「日本縦断ゲーセン紀行 129.静岡編(15)」では、 大井川鐵道でSL急行に乗る。 「日本縦断ゲーセン紀行 127.静岡編(13)」に戻る 「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る |
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