ゲイムマンのダイスステーション 日本縦断ゲーセン紀行
18.かにめし・いかめし・夜景レストラン〜函館編(1)〜:後半

大沼公園駅脇の踏切を渡り、小沼へと進む道。
路傍の花を愛でながら、順調に歩を進めていたのだが……。
まったく別の道に入り込んで、迷っていたことに、
30分たってからやっと気がつく。
なまじ小沼の湖畔に出られるだけに、
そこから道が通じているように感じられたのだ。
踏切を渡ったのは2時頃だったのに、
小沼の散歩道にたどり着いたときには、既に3時近かった。

小沼の道は、大沼よりさらに人通りが少なく、
のんびりできた。
ただし、ちょっと虫が多かったけれど。
桜が咲いていた。
といってもかなり散りかけており、若葉も顔をのぞかせている。
桜の時期を狙って、来たつもりだったのだが……。
踏切に戻ってきて、さっき道を間違えたわけがわかった。
まっすぐ続く未舗装の道が正解だったのに、
左に折れる舗装道路のほうに入ってしまっていたのだ。

大沼国定公園のホームページはこちら。

駅に戻ったのが、午後3時28分。
次の上り列車は……4時25分!
約1時間待ち。
道に迷ってなかったら、3時9分の列車に乗れたのに。
観光案内所でパンフレットを見て時間をつぶす。
函館山ロープウエーと、五稜郭タワーの割引券を手に入れた。

次の目的地はいよいよ函館だ。
また特急なので、\530の乗車券のほかに、\600の自由席特急券も買う。
(ゲーム路銀 -\8,890-\1,130=-\10,020

大沼公園を出ると、車窓右手にしばらく小沼が見える。
その後トンネルに入り、抜けると左手下に道路が並走。
道路は左に折れ、かなたに見える街のほうへ。
大沼から線路はふたつに分かれているが、
この特急は、仁山、渡島大野の2駅を通過する西ルートを走っている。
やがて線路も左に曲がり、さきほどから見えていた街のほうへと下っていく。

ビニールのかかった畑と、家並みが、交互に現れる七飯(ななえ)付近。
右に車両庫が見えてきて、五稜郭駅停車。
そして終点函館へ。
さすがにここまで来ると、建物がすき間なく並ぶ市街地の様相だ。
4時48分、函館駅着。

〜<大沼〜仁山(にやま)〜渡島大野〜七飯(ななえ)〜大中山
〜桔梗(ききょう)〜>五稜郭〜
函館
隣のホームには、485系特急「白鳥」。
八戸行き。
もう本州はすぐそこだ。
函館駅は改築工事中だったが、
正面入口は、かろうじて残っていた。
背後に、新駅舎のてっぺんの部分が、
もう顔をのぞかせているけれど。
(写真向かって右側、広告板の後ろの黒い円筒)
※6月21日から新駅舎に切り替えられたようだ。
駅前には、蒸気機関車D51の主動輪と、
青函連絡船・津軽丸の大いかり。
ご存じのとおり、青函トンネルが開通する以前、
青函連絡船でここ函館に来て、鉄道に乗り換えるのが、
本州から北海道へ向かうメーンルートだった。
午後5時。
駅の時計の鐘と、
係留されている元青函連絡船、摩周丸の汽笛が同時に鳴った。

ホテルに向かう私の目の前に、
妙に見慣れた光景が。
『電車でGO!旅情編』で何度も運転した市電。
本物だ!
しばし感動。
チェックイン5時20分。
少々休んで、5時30分にホテルを出る。
市電に乗って十字街へ。
目指すは函館山。有名な夜景を見に行こう!
(ゲーム路銀 -\10,020-\200=-\10,220
市電の電停からは、急な上り坂を歩くことになるが、
無事にロープウエー乗り場に到着。
ロープウエーの搭乗料金、往復で\1,160。
これも移動手段である以上、ゲーム路銀から引くことに。
(ゲーム路銀 -\10,220-\1,160=-\11,380
ここで気づいたことがある。
さっき大沼の観光協会で手に入れた、割引券を使うのを忘れていた!
もし使っていたら、いくら得になっていたかは、
割引券に書いてなかったのでわからずじまい。
展望台はさすがに、すごい人だかり。
今くらいの時間帯なら写真も撮りやすいし、
暮れゆく夜景の変化を楽しめるからだろう。
階段を上って屋上へ出る。

街の明かりと、広がる海と、街の向こうの山の稜線が
すべて同時に見えるので、
やはりこの時間帯がベストなのかもしれない。
その証拠に、屋上はご覧の人だかり。
階段に陣取る人が多くて、
人の流れをせき止めているのには閉口したが。
どうにか下りてみると、階下はもっとエラいことになっていた。
人がぎっしりで身動きがとれないのが見て取れる。
こういうときは、あせらないに限る。
団体さんと違って、別にバスを待たせているわけじゃない。
移動できるときに移動すればいいのだ。
で、動くときは、自分の動く方向を、
手や腕を使って周りの人に示すとスムーズに歩ける。
東京ゲームショウの人ごみを経験して、私が編み出した方法である。

幸い、屋内の1階(つまり入り口の近く)は空いていた。
さすがに座れるほどではなかったが、しばしくつろぐには十分だ。
ちょっと気になったのが、周りで写真を撮っている人の大半が、
ストロボを使っていたこと。
人物を撮るのならまだしも、夜景を撮るのにストロボを使っても意味がない。
ストロボの光は景色まで届かないからだ。
むしろシャッターの開く時間が短くなるので、真っ暗な写真になってしまうはず。
私も昔、香港でこれをやって、大失敗したことがある。

しかしシャッターを長い時間開けると、手ブレが起こりやすい。
適当な台がないかと思っていたら、窓際のヒーターが目に留まった。
もちろん今の季節には動いていない。
この上にカメラを載せると、ちょうど夜景がファインダーに入ったので、
カメラが動かないように
レリーズ(カメラ本体に触れずに撮影できるシャッター)を使って撮影してみる。
で、撮った写真がこちら。
夜景はきれいに撮れたが、上のほうは
ガラスに室内の明かりが反射していたので、
トリミングせざるを得なかった。
そろそろ帰りたいところだが、
屋上にいた人々が下りてきて、ロープウエー乗り場が混んできたので、
もう少し室内で休憩。すいてくるのを待つ。

……失敗。
あっという間にこの階も人でいっぱいに。
そこで頃合いを見計らい、1階上にあるレストランへ移動。
夜遅くなったことでもあるし、ここで夕食をとる。ステーキ。

食事を終えて階下に戻ると、ロープウエー乗り場は落ち着きを取り戻していた。
そのかわり、寒くなっていた。
動き出したロープウエーは、あっという間に、街の光の中へ飛び込んでいった。

函館山ロープウェイのホームページはこちら。

最後に周辺を少し歩いて、ライトアップされた教会や洋館を巡る。
ここはカトリック元町教会。
十字型をした聖ヨハネ教会。
“ガンガン寺”こと函館ハリストス正教会。
1916年(大正5年)に建てられた。
電話ボックスも教会風。
これらの教会はいずれも坂の上に建っていて、
下を見ると、函館港や摩周丸がきれいに見える。
(八幡坂(はちまんざか)にて)

旧函館区公会堂(左)と、
元町公園内にある、旧北海道庁函館支庁庁舎。
公会堂は1910年(明治43年)のもので、国の重要文化財。
函館支庁舎は復元されたもの。
もう9時を過ぎているが、意外に人の姿を見かける。
元町公園下、基坂(もといざか)の眺め。
坂を下りて、末広町電停に到着。すぐに市電が来たので、乗って函館駅前まで移動。
ホテルに着いたのは10時ちょうどだった。
(ゲーム路銀 -\11,380-\200=-\11,580

現在のゲーム路銀
-\11,580

今回のルート


長万部観光協会  森町 森観光協会
七飯町のホームページ  函館市観光情報サイト

次回、「日本縦断ゲーセン紀行 函館編(2)」では、
ゲイムマンがお花見に向かったが……。

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