ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

18.かにめし・いかめし・夜景レストラン
〜函館編(1)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで\5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は\100ずつ増える。
(ただし、1プレー\50円のゲームなら\50ずつ、1プレー\200なら\200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(先週までのゲーム路銀 -\5,010)※北海道内はマイナスでも可。


2003年5月8日。
東京を出たときのままの服装で、一ノ関に降りると寒かった。
あわててトレーナーを1枚着る。
午後10時20分、一ノ関から北斗星1号に乗車。
今回なぜか個室が空いてなかったので、久しぶりの開放寝台。
向かいのカーテンが閉まってて、小さないびきも聞こえているので、静かに行動しよう。
もっとも、明日は朝早いので、間もなく寝る。
目覚ましを6時半にセットしていたが、5時40分には目が覚めた。

洞爺
7時4分、洞爺駅で降りる。
とはいえ、前回洞爺で終わったから洞爺に来ただけであり、
駅からどこへも行かずに、8時6分の上り列車で、
今来たルートを引き返すつもり。

さらに1枚上着を羽織るが、それでも寒い。
地元の高校生が乗り降りする下り列車を見送って、8時6分の列車に乗る。
3両編成の気動車。
乗るのも降りるのも、みな高校生。
幸い車内は暖房が効いてて暖かい。
(写真は長万部駅にて)
左手は海岸線すれすれを走る。
いくつかトンネルを抜ける。
礼文からは一転して山間の様相。
新緑の季節とはいっても、まだ若葉すら出してない木もけっこう目立つ。

長い長いトンネルを抜けて小幌へ。
私が最近大好きな、『秘境駅へ行こう!』(牛山隆信著・小学館文庫)という本でも紹介されている、
超ド級の無人地帯にある駅だ。
すぐにまた長いトンネル。なるほど、こういう土地なら確かに利用客はなさそうだ。

『秘境駅へ行こう!』の著者・牛山隆信さんのサイトはこちら。

ときおりトンネルが途切れて、美しい海がはるか下のほうに望めるが、それも一瞬のこと。
すぐにまた次のトンネルに入る。
ようやくトンネル区間も終わり、眼下に町が見えてきた。
静狩だ。
左は海沿いの道路と並行、右は森。
終点、長万部駅着8時52分。
(ゲーム路銀 -\5,010-\810=-\5,820

〜豊浦〜大岸〜礼文(れぶん)〜小幌(こぼろ)〜静狩(しずかり)〜旭浜〜
長万部(おしゃまんべ)
温泉こそあるものの、
特に観光名所でもないこの地で降りた理由は……、
かにめし!
駅前通りのかなや直売所にて購入。
駅に戻って食べる。
ごはんの上にたっぷりカニの身が乗っていて、
評判どおりのうまさ。
タケノコの歯ごたえが、アクセントになっている。

満足して食べ終わって時計を見たら9時30分
次の列車は……10時40分
いつものことながら、なんとまあスローライフな旅。
あと、次は特急なので自由席特急券を購入(\1,100)。
次の目的地、森までの運賃\1,230と合わせて、
(ゲーム路銀 -\5,820-\2,330=-\8,150
特急の3分後に各駅停車も出るのだが、これだと森に着くのは正午。
ここまで来たら、ゲーム路銀の減りを抑えるよりも、
少しでも早く函館に着いて、ゲーム路銀を稼いだほうがいいと判断した。

特急スーパー北斗6号。自由席は運良くすいていた。
(写真は森駅にて)
右に山、左に道路。防砂林の切れ間に海が見える。
やがて道路は右側へ移る。海は近くなり、山は遠くなった。
海と線路の間に、細長い原野が挟まっている。

八雲で停車。ここは通過します、ごめんなさい。
家並みを過ぎると、海がすぐ近くまで迫り、また遠ざかる。また近づく。
スーパー北斗(スーパーおおぞら、スーパー宗谷も)の
先頭と最後尾には小さな窓があって、前方がよく見える。
11時18分、森駅着。
駅名に反して、海のすぐそばに位置している。
ホームに偶然「SL函館大沼号」が止まっていた。
今日は平日で、運行してないと思っていたので、
見られてラッキー。
懐かしい石炭のにおいが、駅前までほのかに漂っている。


〜<中ノ沢〜国縫(くんぬい)〜北豊津〜黒岩〜山崎〜鷲ノ巣〜>八雲
〜<山越(やまこし)〜野田生(のだおい)〜落部(おとしべ)〜石倉
〜本石倉(ほんいしくら)〜石谷(いしや)〜桂川〜>
森駅は、今年が開業100周年らしい。
長万部で降りた理由が「かにめし」ならば、
森で降りた理由はもちろん「いかめし」である。
駅のキオスクで売っていたのを購入。
意外に小さいが、早めの昼ごはんにはちょうどいいサイズか。\440と安いし。
駅前を横切る道路から、駒ヶ岳がよく見える。

次の上りは12時1分だが、この列車は駒ヶ岳の東側をぐるりと回るルートを通るので、
次の目的地、大沼公園には止まらない。
したがって、その次の12時9分発、特急北斗8号に乗ることにする。
運賃\440。距離が短いので、自由席特急券は\300と安い。
(ゲーム路銀 -\8,150-\740=-\8,890
ホームには波音が聞こえ、カモメの姿も見える。
それだけ海に近いということは……、
風も強いということで。
(のぼりのはためきように注目!)
風を避けて階段で待ち、列車がホームに入ったところで駆け込んだ。

車内でいかめしを食す。
要するに、イカの中にお米を入れて炊いてあるだけだが、
これがうまい。
何ともいえない素朴な味わい。
列車は森の中をひた走る。
森駅は森の中ではないのに、森から先は森なのだ。
12時27分、大沼公園駅着。

〜<姫川〜東山〜駒ケ岳〜赤井川〜>
大沼公園
1927年(昭和2年)建築のしゃれた駅舎。
駅前は、おみやげ屋さんに観光バスと、
観光地ムード満点である。
しかし当の大沼公園は、
子供たちがこうしてにぎやかに走り回っている割に、
静かで落ち着いたたたずまいを見せている。
駒ヶ岳が真正面。
江戸時代にあった大噴火で山頂が陥没して、
こんな特異な形の山になったらしい。
沼の中にいくつもの小島があり、橋が渡されて遊歩道になっている。
行ってみよう。

「島巡りの道50分コース」を歩く。
これはイイ!
ほかの土地ではあまり見られない景色。変化に富んでいる。
それでいて、とっても、のどか。
気に入った風景のところで立ち止まり、
時間を忘れてゆったり過ごす。
そんな楽しみかたのできる道だ。
沿道の木々に説明板がついていて、
勉強になる。
ブナが多いのに驚く。
かなりゆっくり回ったが、
それでも50分弱で戻ってくることができた。
ただし、随所に歩きにくい地点がある。
橋も、このような太鼓橋ばかり。
足腰に自信のある人向けのコースといえよう。
自信のない人は、
遊覧船やモーターボートが出ているので、
それらを使って回るという手もある。

大沼国定公園のホームページはこちら。

夕張メロンソフトクリームを食べてひと休み。
公園は団体さんでにぎわってきた。

今度は踏切を渡って、小沼のほうも歩いてみよう。
渡った直後に警報機が鳴り、
貨物列車がやってきた。
実は大沼遊歩道の一部は、線路のすぐそばにある。
路傍の花を愛でながら、順調に歩を進めていたのだが……。

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今回のルート


長万部観光協会  森町 森観光協会
七飯町のホームページ  函館市観光情報サイト

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