ゲイムマンのダイスステーション

日本縦断ゲーセン紀行

187.海の生きものと海の食べもの
〜伊勢・鳥羽編(8)〜


スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、
「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。
 ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」からねん出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(前回までのゲーム路銀 ¥1,215




2014年8月1日。午後8時6分新横浜発の、のぞみ257号に乗る。
とにかく猛暑で、昼間は外に出る気になれず、夕方になってから家を出た。
そのため新幹線に乗ったのもいつもより遅い時間だったのだが、
金曜日の割に混んでなくて、かえって良かった。
駅弁で晩ご飯を済ませられるし。
9時28分、名古屋着。ホテルにチェックイン。

ここ最近のゲーセン紀行では、前後にゲーム作りのための取材を入れていたが、
(Super脱出ゲーム:ナゴヤランド 〜ゴーゴー愛知!ゴーゴー岐阜!〜)
今回はその予定がない。
ゲームは一応、全体の3分の1のステージができたところでリリースしたが、
ダウンロード数が思ったほどなくて、続きを作るのは保留中なので。
今作ってる3作品の、どれか1つでも当たって余裕ができたら、また続きを作りたい。

今回の旅は、とにかく暑い時期なので、あまりせわしなく動かず、
ゆとりを持ったスケジュールで行動するつもり。

翌2日。9時頃起床。
10時25分発の観光特急しまかぜに乗りたかったけど、
近鉄のサイトを昨夜チェックしたら、その時点で既に満席だった。

ホテルをチェックアウト。
ビックカメラの前に、
「DX妖怪ウォッチ タイプ零式」抽選販売申し込みの行列ができている。

今日のナナちゃん人形は、
キリン一番搾りバージョン。
スカートが一番搾りのアルミ缶。

10時50分発の特急に間に合った。

ホームの売店で買ったランチパックを車内で食べる。
12時26分、鳥羽駅着。今回のゲーセン紀行はここからスタート。


鳥羽

鳥羽駅の待合室には大きな窓があり、
景色を眺めることができる。

荷物をロッカーに入れて、外へ出る。
今日は、前回に引き続いて鳥羽水族館へ行き、
その帰りに、前回行けなかった鳥羽一番街のゲームコーナーを見る予定。

ここに来るまでは、
真っ昼間に鳥羽駅から水族館まで歩くのが、
きついんじゃないかと懸念していた。
でも幸い今日は曇っていて、
暑さはさほど極端ではない。
風が心地良い。

後ろから、
観光列車「つどい」が通り過ぎていった。

「つどい」は、
伊勢市−賢島(かしこじま)間を走る
観光列車。

駅から10分弱で鳥羽水族館に到着。
(入館料¥2,400)

親子連れなど、
多くのお客さんでにぎわっている。

前回は水族館の左半分を見たところで閉館時刻になったので、
今回は残る右半分を中心に見ていこう。

とはいえ、前回見たところも
ざっと見て回る。
スナメリは1頭だけになっていた。
出産が近いので、ほかのスナメリは
別の水槽に移されている。
(※8月6日、無事に赤ちゃんが生まれたそうだ)

アフリカマナティー。

階段を上がって「森の水辺」へ。いろんなカエル、カメ、イグアナ。大きなワニもいる。

同じ階の「日本の川」エリアでは、日本の川の環境を再現した水槽があり、
イワナやヤマメから、オシドリまで泳いでいる。
近くの水槽には、サワガニ、ドジョウ、タガメ、イモリなど。
外来種のブラックバスとブルーギルも展示。
金魚。メダカ。白くて小さなカエルもいた。

企画展示室は、ザリガニとイセエビの釣り堀になっていて、大盛況。
階段を下りると、大きなイセエビとザリガニが展示されていた。

クラゲの展示室。いろんなクラゲがいるほか、
ウィーディーシードラゴン(海藻みたいなタツノオトシゴの仲間)や、
チンアナゴもいる。

「極地の海」エリアでクリオネを見ていたら、そろそろ午後2時。
「水の回廊」エリアでセイウチパフォーマンス笑(ショー)が始まる。

3メートルほどもある2頭のセイウチが、
水槽から上がってきて、人々の取り囲むステージへと向かう。
これだけでも凄い迫力。

トレーナーさんと一緒に
巨大なセイウチがポーズをとったり、

800キロ近い体で、腹筋運動したりする。

夏休み期間の土曜日ということもあり、
お客さんの人数が凄い。

関西弁の女性トレーナーさんの、コミカルな進行が面白い。
セイウチからはかなり磯の匂いがするのだが、それをネタにして盛り上げたりもしていた。

ショーが終わると、
セイウチに近づくことができた。
近くで見るとやっぱり大きい。

この「水の回廊」エリアには、
かわいい動物がいっぱいいる。
フンボルトペンギン。

カワウソ、ビーバー、オットセイ、ペリカン、フラミンゴもいた。
このエリアにはほかに、子供たちで盛況のタッチプールもあった。

鳥羽水族館のホームページはこちら

「へんないきもの研究所」へ。
入口にダイオウグソクムシの模型。
5年もの間、
全く食事をしないことで話題になった、
ダイオウグソクムシ(NO.1)がいた所だ。

そのNO.1は残念ながら、今年の2月に死亡してしまったが、
現在も、この部屋の隅の水槽で、7匹のダイオウグソクムシが健在。
全く動かず、じっとしている。
水槽のどの位置にいるのが何番の個体なのか、
ホワイトボードに貼り出されているくらいだから、
本当にかなり長い時間、ほとんど動かないのだろう。

そのほかにもこの部屋には、不思議な生物が数多く展示されている。
ウミサボテン。ワンと鳴くイヌガエル。ヒメイカという、メダカより小さなイカ。
コバンザメ。イセエビの幼生(フィロソーマ)。見た目が怖いワラスボ。
姿そのままの名前がついた、カワテブクロ、マンジュウヒトデ、タコノマクラ。
腕がぐちゃぐちゃに絡まったクモヒトデの一種、セノテヅルモヅル。
猛毒のスベスベマンジュウガニ。そしてオオグソクムシ。
図鑑では見たことがあるが、実物をほぼ見ない生物ばかり。
小さな水槽が並び、いかにも研究所っぽい。解説文も面白い。

標本もいくつかあった。特にインパクトが強かったのが多足ダコ。
脚が細かく枝分かれしたタコで、1匹は85本足、もう1匹は56本足。

「人魚の海」エリアに移動し、
ジュゴンのセレナを見る。
水草を食べていた。
熱帯魚に囲まれている。

前回「セレナはフィリピンから友好のシンボルとして贈られた」と書いたが、
正確に書くと、フィリピンで、おそらく台風の影響で親とはぐれてしまったところを、
ジュゴンの調査に来ていた鳥羽水族館の調査団に保護された。
まだ小さかったので、調査団が1年間現地で飼育しており、
そういった経緯もあってフィリピン政府から寄贈され、
引き続き鳥羽水族館のスタッフが育てることになったのだそうだ。

ジュゴンの隣の水槽に、スナメリが3頭いる。
さっきのスナメリが出産間近なので、移されたほかのスナメリたちだ。

最後に「極地の海」エリアに戻る。
さっきクリオネを見た場所だが、
ここでの一番人気はラッコ。
仰向けに水面を泳ぐ。かわいらしい。

イロワケイルカもいる。白黒ツートンカラーなので、俗にパンダイルカと呼ばれる。
2頭ずつ寄り添って泳いでいる。
そのほか、ハイイロアザラシ、バイカルアザラシもいた。

売店で、かわいくデフォルメされた、ダイオウグソクムシのストラップなどを買う。
1階のレストランで、少し遅めのお昼ごはん。ちりめん丼。
釜揚げちりめんとカリカリちりめん。2種類の風味と食感を堪能した。

外へ出たら午後4時だった。前回と今回、2回に分けて来たのに、この時間。
ボリュームのある、見ごたえのある水族館だった。

鳥羽水族館のホームページはこちら

ここで鼻血を出すというハプニングがあったが、間もなく止まったので、
鳥羽駅へ向かう道を歩く。

線路の向こうは、鳥羽城の石垣か。
鳥羽城は、水軍で知られる九鬼嘉隆が築いた。
海に突き出す形で築かれた城で、
今の鳥羽水族館のあたりに
大手門があったらしい。

ちょっと雨が降ってきた。
本降りにならないうちに、次の目的地へ急ごう。

曇っていても、
鳥羽の海の景色は素晴らしい。

駅前の鳥羽一番街。
ゲームコーナーがあるらしい。
前回は定休日に来てしまって、入れなかった。

まず1階。おみやげ物屋の並ぶ中、ゲームコーナーがあった。
ここにあったのは、のりものとプライズ。

3階へ。レストラン街の真ん中にゲームコーナー。
こちらはいろいろ多彩。
パチンコ、スロット。もぐらたたき系のカニカニパニック。
「ローラーゲームズ」というピンボール。
レースゲームは、セガのF1エキゾーストノート、タイトーのパワーホイールズ、
いかにも貴重そうなタイトーのWGP。
エレメカのコズモギャングズ。
バーチャコップ。電車でGO!2高速編3000番台。

アップライト筐体のビデオゲームも多い。
テトリス、パズルボブル、究極タイガーII、戦国エース、麻雀レディーハンター、
ストリートファイターZERO3、鉄拳3、マーヴルVSカプコン、
クレヨンしんちゃん オラと遊ぼ。
ぷよぷよもあったが、なぜかメガロ50という大画面筐体に入っている。

「ストリートファイターZERO3」をプレイ。春麗で3面のザンギエフに負ける。
続いて「クレヨンしんちゃん」。初見だが、ミニゲーム集のようだったのでやってみた。
順調に3面クリアするものの、岩砕きに失敗してゲームオーバー。
メガロ50の「ぷよぷよ」。3面まで順調に進むが、ハーピーにまさかの敗北。

ゲームの台数は多いのだが、大きくステージ数を稼げないゲームばかり。
まあそれは、こっちの腕の問題なのだが。
ゲーム路銀 ¥1,215-¥300+¥800=¥1,715

レストランで海を見ながら食事。
さっき鳥羽水族館で食べたばかりなので、まだあまりお腹は空いていなかったが、
鳥羽のご当地バーガー「とばーがー」を食べたかった。

とばーがーとは、鳥羽の特産品を使ったハンバーガー。
今の季節は、加茂牛と志摩パールポークを使った「Beef Pork Eggバーガー」と、
菅島産さざえに答志島産あらめを使った「海物さざえ編バーガー」がある。
冬場だと、答志島の牡蠣(かき)が入ったバーガーや、
みかんを入れたデザートバーガーがあるそうだ。
(別のお店に、答志島産タコを使った「蛸のマヨナッツドッグ」があるらしい)

さざえバーガーを食べた。
サザエとアラメ(コンブに近い海藻)をフライにして、
たまごサラダ、レタス、トマトと一緒に、もちもちしたバンズでサンド。
ヘルシーな感じ。サザエの風味と食感あり。不思議な感じだけどおいしい。

この階には多くの食事処があるのに、一番街全体が、
平日午後6時、土日も6時半で閉まるのが非常にもったいない。
ここで晩ごはんが食べられない。
しかもこの営業時間は夏休み期間だけで、8月30日からは閉館が30分繰り上がるらしい。

食後、もう1回ぷよぷよをプレーするも、3面のスキヤポデスに負ける。
ゲーム路銀 ¥1,715-¥100+¥200=¥1,815

この先のルートにはゲーセンが少ない。
次にゲーセンがある場所までは、この金額で行けそうだけど、
その先へ行けるかどうか不安が残る。

鳥羽や志摩の、観光ホテルにあるゲームコーナーには、
古いゲーム、貴重なゲームが残っている所が多いらしい。
だが、ゲームコーナーがあって、Wi-Fiもあるホテルが見当たらなかったことと、
駅へのアクセスなども考慮し、それらのホテルには泊まらなかった。

鳥羽一番街の2階もおみやげ屋さん。海産物や真珠のお店が並ぶ。
この階から連絡通路を通って、鳥羽駅に戻ってきた。午後6時5分。

ここからは、JRで名古屋方面を目指す予定。次の列車は、午後6時30分の多気行き。
コインロッカーから荷物を出す。
ぎりぎりの大きさのロッカーに入れてしまったため、
荷物がなかなか出てこないというハプニングがあったが、
何とか発車時刻までに取り出せて、事なきを得る。

JR鳥羽駅の窓口で切符を買った。
志摩市方面に線路が続いている近鉄と違って、
JRはここが線路の突端。

JR参宮線は電化されていないが、
車両は比較的新しい、
軽快気動車のキハ11形だ。
新しいといっても、
造られたのは昭和の末だが。

2両編成で、前の方の車両は
ステンレスの300番台。
こちらは製造から15年。

午後6時30分発車。
しばらく近鉄の線路と並ぶが、やがて近鉄は高架の上へ去っていく。
(気づかなかったが、このすぐ後に近鉄の線路は、JRの線路の上をクロスしている)
キハ11は海沿いを走る。右側の車窓はもちろん、ときどき左側にも海が入り込む。
臨時駅の、池の浦シーサイドを通過すると、一転して森の中の景色となる。

松下駅を出て、大きな川を渡る。五十鈴川(いすずがわ)から分かれた派川だ。
右手に家が並ぶ。
森を抜け、トンネルを抜け、さっきより大きな住宅地へ。
午後6時40分、二見浦駅着。夫婦岩で知られる二見浦(ふたみがうら)の最寄り駅だが、
なぜか駅名は「ふたみのうら」と読む。


<〜池の浦シーサイド>〜松下〜
二見浦(ふたみのうら)

明日はここ二見浦からスタートするが、列車の本数が少ないので今日は降りずに、
宿泊地の伊勢市まで乗り通す。ゲーム路銀は鳥羽−二見浦間の210円を引く。
ゲーム路銀 ¥1,815-¥210=¥1,605

6時49分、伊勢市駅着。ホテルにチェックイン。

部屋の窓から花火が見えた。

夕方頃に降りかけてた雨は結局、小雨程度にもならなかった。
一応3食済ませているのだが、少し足りない気がしたので、
コンビニできしめんを買ってきて部屋で食べた。

現在のゲーム路銀
¥1,605

今回のルート


より大きな地図で ゲイムマンの日本縦断ゲーセン紀行(伊勢・鳥羽) を表示

より大きな地図で ゲイムマンの日本縦断ゲーセン紀行(伊勢・鳥羽) を表示

伊勢市観光協会  鳥羽市観光協会  三重県観光連盟
近畿日本鉄道  JR東海  三重交通
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 188.伊勢・鳥羽編(9)」では、
ひとりぼっちで夫婦岩を見る。
「日本縦断ゲーセン紀行 伊勢・鳥羽編 番外編」に戻る
「日本縦断ゲーセン紀行 186.伊勢・鳥羽編(7)」に戻る


「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る
「ゲーム脳」徹底検証シリーズ
※これより外部リンク ダイスステーション トップページ

「ゲーム脳」徹底検証シリーズ
※これより外部リンク ダイスステーション トップページ