ゲイムマンのダイスステーション 日本縦断ゲーセン紀行 20.真っ赤なレンガと真っ赤な墓石〜函館編(3)〜:後半
午後4時ちょうどに谷地頭電停へ戻ってきた。 電停前の売店で、牛乳を1本買って飲む。 電車に乗って十字街で降り、どっく前行きに乗り換える。
道の向かいには曹洞宗のお寺があり、 遊女たちを供養した「有無両縁塔」や、 明治・大正時代のホームレス・万平をまつった「万平塚」がある。 この万平という人は、他人から恵まれることをよしとせず、 ゴミ箱をあさって、その家の人物評をつづったという、 ユニークな人だったようだ。 今でも探偵の世界では、「ゴミを見るとその家がわかる」と言われるそうだが……。 さらにその先へ歩いていくと、驚くべきお墓に遭遇した。
「天下の号外屋翁」こと、信濃助治(しなの・すけじ)の墓。 真っ赤である。 周りのお墓から完全に浮いている。 この信濃助治という人、生前に「赤は赤心(いつわりのない心)を表す」からと、 常に赤ずくめの格好をしていたそうだ。 日清戦争の頃、北海新聞の号外をまいて「天下の号外屋」と自称。 戦争終結後、名将軍を全国に訪ねて書を頼むなど、奇行が多く、 当時の人からみても「奇人」だったらしい。 こういう人、大好き。私もかくありたいと思い、墓地を後にした。 どっく前まで下りてきたところで、 旧ロシア領事館の建物を見ていなかったことに気づき、また坂を上る。
シャンデリアをつるす、天井の飾り模様が良い。 ピアノの音が流れる大広間で、ひとり静かに時を過ごす。 何だか今回の旅は、 やたら「静かに」とか「ゆったり」とか「のんびり」とかが多い気がするが、 そんなに私は疲れているのだろうか? ……疲れている。確かに疲れている。
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(ゲーム路銀 -\10,490-\220=-\10,710) 駅の時計を見ると、現在6時55分。 で、目の前のボーニモリヤは、7時半まで開いている。 今朝看板を見て気になっていた、「アミューズメントパーク」に行ってみた。 しかし例によって、プライズとプリクラとメダルばかりで、 ゲーム路銀を稼ぐことはできなかった。 それにしても、デパートも博物館も、けっこう遅くまで開いていて、 観光客にとっては便利な街といえよう。 午後7時。昨日も行った「ゲームインバルセロナ」へ行ってみる。 『ミスタードリラーG』を3回プレー。 アメリカ編を2回クリアーしたが、3回目は949mで終わってしまったので、 トータル-300+2,900。(ゲーム路銀 -\10,710+\2,600=-\8,110) 駅前のドトールでひと休み。 今日は、北斗星2号で東京まで帰る予定なのだが、 北斗星は午後9時48分発。まだ1時間半以上ある。 寒いので、とりあえず駅に入る。 これだけ時間があるのだから、夕食を食べようと思ったのだが、 駅の食堂は8時クローズ。ゲーセンに行く前に来ればよかった。 時刻表を見ると、9時ちょうどに寝台特急カシオペアが出る。 駅裏の道路から、機関車つけ替えが見られるかもしれないと思い、駅を出る。 気温9度。 震えながら5分ほど待って、気がつく。 カシオペアは隔日運転。今日は来ない日! 震えながら駅に戻って、おとなしく北斗星を待つ。 午後9時30分改札。列車到着は9時39分。
-\8,110 今回のルート ![]() 函館市観光情報サイト 次回、「日本縦断ゲーセン紀行 函館編(4)」では、 海底ワールドへ行こう! 20.函館編(3)の前半に戻る 「日本縦断ゲーセン紀行 19.函館編(2)」に戻る 「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る |
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