ゲイムマンのダイスステーション 日本縦断ゲーセン紀行
41.松島の楽しいアトラクション〜宮城編(3)〜:後半



松島海岸

続いて、観瀾亭へ(観覧料\200)。
伏見桃山城の一棟を、政宗が品川に移築し、
さらに忠宗が、この地に移したと伝えられる。
ここの障壁画も、金箔が施されて美しい。

ゆっくりと景色を眺められる。
船の行き交うさまは、現代ならではの松島の風景。

併設の松島博物館では、甲冑や調度品、衣類などが展示されている。
47年前の中学生が作った松島の模型も、精巧でおもしろい。

松島観光協会のホームページ 観瀾亭の解説はこちら。

五大堂へ移動。
手前の橋は、「すかし橋」となっていて、
足元に海の水が見える。

401年前に、伊達政宗が建てさせた五大堂。
素朴で小ぢんまりとしていて、一見シンプルだが、
よく見ると、造形の細かさがすばらしい。

十二支の彫刻も生き生きとしている。
昔、一度松島に来たことがあるが、そのときは
こういう小さな細工の良さがよくわからなかった。
30過ぎた大人向けの芸術かもしれない。

松島観光協会のホームページ 五大堂の解説はこちら。

風が強くなってきたので、屋内に入りたい。
みちのく伊達政宗歴史館へ(入館料\1,000)。
政宗の生涯を、ろう人形で表現した施設である。

まず1階は、東北出身の偉人を紹介する「みちのくの偉人たち」。
石川啄木、棟方志功、宮沢賢治、新渡戸稲造、高野長英、後藤新平、斎藤實と、
岩手・青森ブロックは、今までのゲーセン紀行を振り返るような感じ。

宮城の志賀直哉、高橋是清、土井晩翠、谷風、
(そういや志賀直哉は石巻出身なのに、現地に記念館がない)
秋田の小林多喜二、東海林太郎、山形の斎藤茂吉、福島の古関裕而、野口英世など。

そして政宗の生涯へ。さまざまなシーンが、ろう人形で再現されている。
片目を失い、母親にうとまれる。
父・輝宗の仇、畠山氏らが率いる3万の軍に、7千の兵で勝利した人取橋の戦い。
秀吉と戦うか、それとも秀吉に臣従するかの評定。死に装束での小田原参戦。

途中、「21世紀時の人コーナー」がある。
2001年から、各年「時の人」のろう人形を製作しているそうで、
2001年・小泉首相、2002年・小柴教授、2003年・松井秀喜選手の像が並んでいた。

再び政宗の生涯へ戻る。
「政宗に叛心あり」と讒言する者があり、政宗は十字架を押し立てて入洛。
やがて秀吉が死去し、関ヶ原の戦いを経て、戦国の世が終わらんとする頃、
政宗は領内の農村振興、鉱山開発、北上川の大改修と、経済の発展を推し進めた。

慶長使節としてヨーロッパに派遣された支倉常長が、
ローマ法王パオロ5世に謁見したシーンも再現。

大坂夏の陣で、大坂城の落城を見届け、
最後は経ヶ峰に自分の墓地を定めるシーンで終わっている。

大ヒットした大河ドラマ『独眼竜政宗』を思い出した。
ドラマのポスターや映像も展示されていて、懐かしかった。

みちのく伊達政宗歴史館のホームページはこちら。

3時23分、松島オルゴール博物館へ。
(入館料\1,000)
ベルギー国立博物館から譲り受けた、
大小さまざまなオルゴールが、
134点所蔵されている。

20世紀初頭の大きなオルゴールは、装飾もきれい。
時代が下るとさらに大掛かりになり、楽器を自動演奏するものも登場。
高さ7メートル、幅9メートル、世界最大級のオルゴールの音も聴くことができた。
オルゴールチェアーに座ることもできた。座ると音が鳴る仕組み。1903年製。

平日の昼間で、団体客とも重ならなかったため、途中まで客は私1人。
それでもオルゴールを動かしてくれるところがすごい。
途中からもう1人、若い男性がやってきた。

大型オルゴール以外に、自動演奏ピアノ、手回しオルガン、蓄音機も展示。
私が蓄音機のほうを見ているときに、次のお客さんが来たようで、
再びオルゴールの音色と、お姉さんの解説が聞こえてきた。

1階の絵画ギャラリーも見る。
後藤純男氏の作品が何点かあり、犬吠駅の美術館を思い出した。

売店で、母親へのおみやげとして、
冬のソナタの主題歌が入ったオルゴールを買おうかと一瞬考えたが、思いとどまった。

併設の喫茶店も雰囲気が良さそうで、寄りたかったけれど、時刻は午後4時ちょうど。
今からまっすぐ行ったら、水族館にも行けるかもしれないと思い、移動を始める。

松島観光協会のホームページ 松島オルゴール博物館の解説はこちら。

歴史館、五大堂、観光船乗り場、
観瀾亭の前を通って、
駅前の松島公園までやってきた。
観光ルートから外れているせいか、静か。

公園の中を突っ切った先にあるのが、
マリンピア松島水族館である。
4時18分到着。アシカショーが今終わったところ。
ショーを見られなかったのは残念だが、
あと12分遅かったら、入口は締め切られていた。
入場できただけでも良しとしよう。

入ってすぐ広いスペースがあり、
水族館というより、フードコートか、ちょっとした遊園地。
でも正面に水槽があり、ペンギンたちが元気に泳いでいる。

ピラニアやピラルク、メガネカイマン(ワニ)がいる南米ジャングルゾーン。
スズキやヒラメなど、松島湾、宮城県沖にいる魚のゾーン。
養殖されるホヤ。そういや浅虫水族館にもいたなあ。
ユニークなタコや、タカアシガニ。高城川にいるビリンゴという魚。
ラッコの水槽で飼育係さんが、食べ残しのエサを網ですくっていた。

続いて、「海のふしぎ館」と銘打たれたエリア。
色鮮やかなルリスズメダイ、糸を引いているようなアカクラゲ。
ミズクラゲ、サカサクラゲ、ブルージェリー。
ひと口にクラゲといっても、いろいろいるもんだ。

八角形の大水槽は「黒潮の海」と題され、
エイやクエ、フエダイなど、奄美近海の魚が泳いでいる。
バイカルアザラシの水槽。水面に顔を出したときの、ちょっとした仕草がかわいい。

2階に上がる。イロワケイルカ(パンダイルカ)が、サッカーボールで遊んでいる。
松島水族館は日本で初めて、このイルカの繁殖に成功したらしい。
希少生物コーナーにいたのは、オオサンショウウオや、
肺魚の一種でテツギョという、金魚に似た魚など。

デンキウナギの放電表示。
電位の高さを色で表示している。この水族館が開発したシステムだそうだ。
この装置が、フジテレビ『トリビアの泉』で、
「デンキウナギは頭がプラス尻尾がマイナス」の検証に使われたという。

シロザメやアカエイといった大型魚の水槽がある。迫力がある。
しかしその向かい側には、それらがかすむくらい巨大な、マンボウの水槽が。
マンボウのいる水族館は、全国でも少ないのではないか。
ほかには池袋のサンシャイン国際水族館くらいしか思いつかない。
マンボウはこちらに顔を向けて、上下のヒレを同じ方向に動かしている。
つくづく変な魚である。

3階のマリンガーデンには、サンゴやナマコなどの無脊椎動物が。
イソギンチャクもいるが、目立つのはやっぱり、触手の間を泳ぐクマノミのほう。
最後は、顔をガラスに近づけて、クリオネを鑑賞した。

大きなオウサマペンギンのいる水槽の横に、
『レイブレーサー』や『ファイナルハロン』などのゲーム機があった。

向こうに「ゲームコーナー」と書かれた一画があった。
もしかしたらゲーム路銀が稼げるかも! と思ったそのとき、
館内に「蛍の光」が流れる。
閉館時刻の午後5時になってしまったのだった。

マリンピア松島水族館のホームページはこちら。

松島水族館の隣で、桜が咲いていた。

さて、ここから道路を渡れば松島海岸駅だ。
このまま引き上げてもいいのだが、名残惜しい。

そこでもう一度、五大堂の近くの、
さっきおにぎりを食べたベンチに戻ってひと休み。

順光となって、島々の緑と白のコントラストが、
さっきより、はっきりしたように見える。

なお後ろ髪引かれるが、ここは東京からでも3時間かからない。
その気になればいつでも来られると思い、駅まで歩く。
駅到着5時30分。次の電車は34分の快速だ。

松島海岸駅を出ると、景色は一転して山の中に。
トンネルを抜ける。左手に海が見えたり隠れたり。
さらにトンネルを抜けると、右に東北本線が並行。
トンネルを抜けるたびに景色が変わる。

塩竈の町の中に突入。
東塩釜駅を過ぎ、遂に線路が複線になった。
街なかを高架で快走し、5時41分、本塩釜駅着。
ゲーム路銀 \2,340-\190=\2,150


〜<陸前浜田〜東塩釜〜>
本塩釜

本塩釜の駅は大きい。
さすがにここ止まりの電車が、
多く設定されているだけある。しかも、
ともすれば無機質になりがちな都市部の高架駅で、
正面に神社風の屋根をつけて、大きな灯籠まで立てて、
個性を出しているのがうれしい。

塩竈神社まで徒歩10分。
探索は次回にしようと思ったが、駅前から見える神社の桜があまりにきれいだったので、
荷物を持ったまま歩いてみる。

しかし、見えた桜は神社のものではなく、
その先にある別の丘に生えているものだった。


次回は本塩釜から再開することにして、今日はこのへんで帰るとしよう。
6時22分、駅に戻る。
23分発の電車にギリギリで間に合った。
ここから先は電車の本数が多くて助かる。

最初は座れたが、混んできたので多賀城で席を立つ。
学生さんの帰宅時間と重なったようで、都心並みの混雑となった。

6時51分、仙台着。
昨日の「牛たん通り」の奥にある「すし通り」で、お寿司を食べる。うまい。

7時51分発、やまびこ68号で東京に帰る。
今回も、こまち車両だった。
福島から宇都宮にかけて寝る。
10時ちょうど、東京駅着。
着く直前、サンライズ出雲が止まっているのが見えた。

現在のゲーム路銀
\2,150

今回のルート


松島町のホームページ  松島観光協会のホームページ  塩竈市観光物産協会のホームページ
宮城県「みやぎ観光NAVi」のホームページ  宮城県観光連盟のホームページ  JR東日本仙台支社
次回、「日本縦断ゲーセン紀行 42.宮城編(4)」では、
歴史と野球を見に行こう。
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