ゲイムマンのダイスステーション 日本縦断ゲーセン紀行
117.有野さんも訪れたあの温泉へ
スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
駅のドトールで朝食。平日の朝なのにけっこう盛況。 ただ、3月末で閉店してしまうらしい。 先祖のお墓があるので、私は伊東にはちょくちょく来る。 今日もゲーセン紀行の前に、ちょっとお墓参りをしていきたい。 お彼岸の頃に行こうと思ってたのが、のびのびになっていたのだ。 もうすぐ次のお彼岸だけど。 お墓から、ゲーセン紀行の次の目的地まで直行したいので、 お墓までの交通費も、ゲーム路銀に組み入れる。 10時15分発のバスに乗ろうとしたが、バスが来た途端に、 お墓に供えるお花を買い忘れていたことを思い出す。 バスをあきらめて近くのスーパーに行き、お花を購入。 駅に戻ったら10時21分。もちろんバスはいない。次のバスは1時間後。 さっきバスを待ってる間に、お花のことを思い出していたら、間に合ってたかもしれない。 で、結局タクシーに乗った。(ゲーム路銀 ¥9,255-¥860=¥8,395) お墓参りを終えて、ゲーセン紀行に復帰。お墓から徒歩で移動して、 11時40分、観光会館横のウィリアム・アダムス(三浦按針)像前に到着した。 ここは1604年頃、三浦按針が日本で初めて洋式帆船を建造した地。
だいぶ以前、「ワンダースワンの旅」で御宿に行ったことがあるが、 御宿にはこのことを記念した大きな碑(メキシコ塔)が建てられていた。 按針像の近くには、1948年に当地を訪れた評論家、エドモンド・ブランデンが、 伊東市民に寄せた感謝の言葉も碑になっていた。
正午の鐘が鳴った。次は松川に沿って歩いてみる。
東海館は、旅館としては1997年に閉館したが、 2001年、伊東の文化施設として公開が始まった(入館料¥200)。 土日祝には日帰り温泉もやっているらしい。 内部も相当凝った造り。 客間の入り口など、至る所に、曲がりくねった木材が組み込まれている。 透かし彫りや、障子に施された彫刻も印象的。 これだけ意匠を凝らしていながらも、居住空間としての落ち着きは失われていない。 東海館のホームページはこちら(伊東観光協会) 2階には、数々の文人たちが記した、伊東の様子が紹介されていた。 明治から昭和初期の伊東は、熱海や湯河原に比べ、かなり素朴だったことがうかがえる。 ご当地出身の作家、木下杢太郎を紹介している部屋や、 曽我物語について解説されている部屋もあった。 工藤祐経が河津祐泰を暗殺した場所が、伊東市内の赤沢だそうだ。 そもそもどちらも伊東氏の出(祐経は伊東祐親の甥で、祐泰は祐親の息子)。 伊東祐親の娘・八重姫は、源頼朝の子・千鶴丸を産むが、 平家方の豪族だった祐親は、千鶴丸を松川に沈めて殺してしまったという。 伊東線の歴史も解説されていた。 1938年(昭和13年)に伊東まで達した伊東線だが、難工事だったようで、 宇佐美トンネルは「第二の丹那」といわれるほどだったそうだ。 開通当時の写真や時刻表、50周年記念切符やテレカなどが展示されていた。 伊東駅が開業当時から、1回も建て替えられていないことを知って、驚いた。 3階には大広間があり、ひな人形が飾られていた。 広間の端の舞台両脇に彫られていたクジャクが見事。
東海館のホームページはこちら(伊東観光協会) 東海館を出て、キネマ通りというアーケード商店街を通って駅の方へ向かう。 途中で左に曲がった、劇場通りという道に、
劇場通りをもう少し先へ進むと、「キネマ射的場カフェ セントラル」という場所があった。 入ってみると、射的、スマートボール、卓球台、リサイクルショップなどがあったが、 平日の昼間だからか、閑散としていた。 ウィークリーマンションでおなじみのツカサが、 伊東市内に「昭和30年代村」を作る構想を持っているらしく、 そのさきがけがこの2店舗らしい。 いずれ、東京都青梅市や、大分県豊後高田市のように、 さらに本格的に整備される日が来るのだろうか?
プリクラ、プライズ、音ゲー、もぐらたたき、バスケ、エアホッケー、ダーツ。 大型筐体は、レースもの(湾岸ミッドナイト、頭文字D)と、 伝説のゲームのアーケード版『デスクリムゾンOX』。私が見たのは初めてかもしれない。 ビデオゲームは、バーチャファイター5、鉄拳6、ギルティギアXXなどの対戦格闘に、 元祖のテトリスもある。怒首領蜂 大往生、メタルスラッグ2も。 「上海 真的武勇」をプレイ。深く考えずに牌を取ってったら1面で時間切れ。 (ゲーム路銀 ¥8,395-¥50=¥8,345)
バスは30分ヘッドで出ている。運良く2時10分発があるので乗った。 (ゲーム路銀 ¥8,345-¥160=¥8,185)
私はお墓参りで伊東へ来るたびに、ここで昼ごはんを食べるのだが、 レストランが充実しているので、毎回何を食べるか迷う。 伊豆太郎の海鮮丼、スラバヤのナシゴレン、香蔵のハンバーグ……。 今日は、まるげんで地魚三種丼を食べた。 アジやマグロがぜいたくにのっていてうまい。
手足がかなり乾燥していたようで、お湯がよくしみる。 浴槽から海がよく見えた。初島と手石島も見える。 露天風呂からは、真下に停泊中の遊覧船まで見えた。 私がここに来たのは初めてではないが、以前来たときは、 コンタクトレンズをつけていなかったので、周りがよく見えていなかったのだ。 こんなに景色がいいとは思わなかった。 伊東マリンタウンのホームページはこちら きれいな休憩室でくつろいで、外に出たらもう午後4時。 もうすぐ日が暮れるけど、駅とは逆の方向に歩き、もう1軒寄ろう。
大浴場の横に、大きな水槽があって魚が泳いでいる。シマアジから海亀まで。 テレビCMでもおなじみの景色。『ゲームセンターCX』にも登場した。 露天風呂へ。今日はずっと暖かかったが、さすがにこの時間になると、寒くなってきた。 でもしばらくお風呂につかっていたら、体の芯まで温まった。 私は行かなかったが、昨年末から水着ゾーンがオープンしたらしい。 流水プールやジェットスパがあり、さらに拡張中とか。 さて、もう1つのお目当て、ゲームコーナー「マリンファンタジー」に来た。 なかなか広い。入口からプライズとガンシューティング。 パチンコ・スロット、メダル、プリクラ、レース、エアホッケー、射的。 ビデオゲームは元祖テトリスと、麻雀(ホットギミックフォーエバー)、 ガンダムDX、超ドラゴンボールZ、そしてボンバーマンワールド。 『ボンバーマンワールド』をプレーして、7面クリアーした。 (ゲーム路銀 ¥8,185+¥600=¥8,785) ホテルサンハトヤのホームページはこちら
30分弱歩いて、午後5時58分、駅に到着した。 もう少し時間が早かったら、かつて漫画家の鈴木みそさんが働いていたという、 ホテル聚楽のゲームコーナーにも行きたかったのだが、 今から行ったら帰りが相当遅くなる。聚楽行きはあきらめ、電車に乗ることにした。 伊東ホテル聚楽のホームページはこちら ここから先、考えられるルートは3つ。 伊東から伊豆急行で南下して伊豆急下田に向かい、伊豆半島を1周するルート。 または、バスで修善寺に行って、伊豆箱根鉄道駿豆線で三島へ行くルート。 でも、最近なかなか旅に出られなくて、長いこと箱根・伊豆から進めなかったので、 少しでも早く先へ行きたいと思い、今回は熱海に戻って東海道本線を西へ進むことにした。 丹那トンネルを通っておきたかったし。 午後6時18分発の熱海行きは、伊豆急8000系。 もと東急の車両だが、海側の座席がクロスシートに交換されている。
ライトアップされた、伊東マリンタウンとホテルサンハトヤの横を通過する。 海はさすがに見えないが、さっき駅まで歩いている時から気になっていた、 自衛隊のものと思われる、2隻の船のライトが輝いていた。 しかし宇佐美に来るとそれも見えない。 わずかに家の明かりと街灯と、パチンコ屋の明かりが見えるだけ。 E231系とすれ違った。先人が苦労して掘ったという宇佐美トンネルを通過。 トンネルを出てもそんな景色だったためか、つい寝てしまう。 目が覚めたら伊豆多賀だった。 その後もう1回うたた寝して来宮へ。
来宮までは伊東線と並行するが、来宮には止まらない。 伊東線と分かれてトンネルに入る。これぞ大工事の末に完成した丹那トンネルだ。 1934年(昭和9年)開通。全長約7.8キロ。 このトンネルができる以前、東海道本線は現在の御殿場線経由だったが、 当時の機関車にとって、この区間の勾配はきつかったため、 熱海と三島・沼津をトンネルで結んで、こちらを東海道本線とした。 しかし、湧水や崩壊、地震が起こって難工事となり、67人の方が亡くなられたそうだ。 長い。 とにかく長い。 青函トンネルに来たんじゃないかと錯覚する(当然、青函トンネルの方がはるかに長いけど)。 ようやくトンネルを出て、函南駅に着いたのは、7時1分だった。 函南出発。わずかの間、車窓両側の眼下に家々の明かりが見えたが、またトンネルに入る。 出たり入ったりしてるようだが、夜なので景色は見えない。 再び左に町明かり。だんだん明かりが増えてきた。
¥8,215 今回のルート
熱海市観光協会 伊東観光協会 ハローナビしずおか JR東日本 JR東海 伊豆急行 伊豆箱根鉄道 次回、「日本縦断ゲーセン紀行 118.静岡編(4)」では、 三嶋大社で単行本のヒット祈願。 「日本縦断ゲーセン紀行 116.静岡編(2)」に戻る 「ゲイムマンのダイスステーション」タイトルページに戻る |
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